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人的資本経営の本質はKPIマネジメント | 第2回

HR領域における「KPIマネジメント」を正しく理解する

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 楠本和矢氏(HR Design Lab.代表 兼 博報堂コンサルティング執行役員)が人的資本経営のKPI(以下、HR-KPI)にフォーカスし、コンサルタントの視点で、各企業の人材戦略策定のヒントになる見解を述べていく本連載。前回は総論として、HR-KPIを開示する目的の明確化が重要であることと、この機会を捉えてさまざまな改革を実行すべきであることを説きました。今回は各論の始めとして「正しいKPIマネジメント」の手法についてお伝えします。人的資本経営の核心が「指標による管理」、つまりKPIマネジメントだとするならば、正しくKPIを理解すること、そしてKPIを設定する正しい手順と運営スキームの構築方法を知ることが、人的資本経営では必須といえます。

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指標は「3つのレイヤー」に分けて設定する

 KPIマネジメントとは「目標達成に向け、無駄なく人や組織を動かすために、集中すべき点を明確に示すこと」です。それゆえに、多すぎるKPIや、追う価値のないKPIによって真に必要な取り組みに十分な時間を割けない状況は本末転倒といえるでしょう。それはHR領域におけるKPIマネジメント[1]でも全く同じことがいえます。

[1]: KPIマネジメントというアプローチは、マーケティングの世界で生まれました。

 そもそも、KPIには次に示す「3つのレイヤー」があります。ご存じの方も多いかもしれませんが、人的資本開示のガイドラインとして使われることの多いISO30414内で示される指標の例などを見ても、これらのレイヤーがやや混同気味ですので、念のため確認しておきます。

①成果指標(KGI:Key Goal Indicator)
当該活動の、最終的な成果を測るための指標。
②中間指標(KRI:Key Result Indicator)
KGIにつながる「トリガー」となる取り組みの進捗を測るための指標。
③活動指標(KAI:Key Action Indicator)
KRIにつながる、重要なアクションの進捗を測るための指標。

 人的資本経営で唱えられている「指標の開示」の本質は、「年度における取り組みについて、何らかのスコアをとにかく出して状況を示す」ことではなく、「指標によって成果を管理し、取り組みの練度を高めていくためのPDCAサイクルを回す」ことにあります。このPDCAサイクルは「成果指標」だけでは回りません。マーケティングでいえば、成果指標である「売上高」を見ているだけでは改善箇所が分からないのと同じです。

 「活動指標」だけでも、その活動が本当に「成果」につながっているか分からず、PDCAサイクルは回りません。また、成果指標で示すものと、その実現に向けて設定した活動指標に距離がありすぎて(例:成果指標「エンゲージメント指数」→活動指標「社員向け啓発イベントの実施回数」)、それらがどうつながるのかイメージできないという場合もあります。

 そのため、「中間指標」を挟むことは必須となります。さもなくば、成果指標までに情報が入りすぎて、本当に活動指標が成果に貢献しているのか分からなくなります。これもPDCAサイクルが回らない状態です。

 つまり、正しいKPIマネジメントでは、3つのレイヤーの指標があり、それらが正しくつながる構造をつくることが求められるということです。次ページからはレイヤーごとに、HR-KPI設定のポイントを解説していきます。

【著者】楠本和矢氏(HR Design Lab.代表 兼 博報堂コンサルティング 執行役員)
【著者】楠本和矢氏(HR Design Lab.代表 兼 博報堂コンサルティング 執行役員)
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この記事の著者

楠本 和矢(クスモト カズヤ)

HR Design Lab. 代表 兼 博報堂コンサルティング 執行役員。「マーケティングとHR領域の融合」をテーマに、現場での実践に基づいた様々なHRソリューションを開発提供している。現在は、組織の創発力強化・生産性向上を目的とした取組みに注力。また博報堂グループ内での実績No.1ビジネス研修講師でもある...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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