オラクルは、人事部門が従業員のスキル開発を適切にサポートするためのAIソリューション「Oracle Grow」を発表した。
Oracle Growは、従業員ごとに必要なスキルと、新しいスキルを習得することで得られる可能性やキャリアパスを提示するソリューション。従業員の新しい成長機会を発見したり、ビジネスの優先事項と新しいスキルの方向性を一致させたりすることで、従業員エクスペリエンスを向上し、パフォーマンスを改善できるように設計されているという。
Oracle Growの具体的な機能は次のとおり。
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- 統合された成長ガイド(エクスペリエンス)
- 従業員が新たな成長の選択肢を発見し、キャリア目標を達成するために、適切なインサイトとAI主導のスキル開発を提供する。Oracle Growは、「Oracle Cloud HCM」全体の人材データを統合でき、従業員の責務(ポスト要件)、キャリア目標、希望するスキル、個人の学習スタイル、およびビジネスの変化に基づいて、従業員が進むべき次のステップへガイダンスを提供する。
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- キャリアパス推奨
- 従業員が、組織内でさまざまなキャリアに就く機会を見つけられるようにする。また、Oracle Cloud HCMのプロファイルに基づき、各個人に合わせたステップごとのガイダンスとスキル開発プランを提供する。スキルの特定、カスタマイズされたスキル開発ジャーニー、学習リソースにより、従業員が見つけた将来のポジションに対して、より適切な資格を取得できるよう支援する。
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- スキル開発プレイリストのパーソナライズ
- 従業員の目標や希望に合わせた独自のスキル開発ジャーニーの構築を支援する。「Oracle Journeys」の開発プレイリストは、従業員の目標に応じた独自のコンテンツを作成し、コーチ、クラス、ギグ(協働)、社内外の開発リソースなどを見つけるためのガイダンスを提供する。
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- チーム・スキル・センターの強化
- リーダーやマネージャーは、チームや組織全体のスキルニーズやスキルギャップを確認することで、ビジネス目標の達成に必要なスキルを特定し、全従業員のOracle Growエクスペリエンスに自動的に追加できる。
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- スキル開発に対する趣向のパーソナライズ
- 学習スタイルや趣向に合わせてどのようなスキルをどのように伸ばすか、その決定権を従業員に与える。従業員は、Oracle Growを活用して、習得すべきスキルや学習テーマ、目指すキャリアなどを決定できる。自身の趣向(プリファレンス)を変更すると、自動的に「Oracle Grow」のガイド(エクスペリエンス)に反映され、個人の成長に合わせて継続的に更新される。
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