ローンディールは、6月より新サービス「side project(サイドプロジェクト)」を本格的に提供開始すると発表した。
side projectは大企業の人材が、業務時間の20%程度を使ってベンチャー企業のプロジェクトに3ヵ月間参画するプログラム。参加者は、これまで培ってきたスキルや経験を活かしてベンチャー企業に貢献することで、キャリアへの自信や今後の成長意欲を高められる。加えて、ベンチャー企業の環境を体験することで、ITスキルや事業のスピード感、他業種の業界知識などの獲得も期待できる。
また、継続的な越境経験により、大企業人材のキャリア自律や変化に前向きな組織風土づくりを促進できるという。
同プログラムは以下の3段階のプロセスで行われる。
- 事前研修
- 人材のWILL(意思)やCAN(できること)を明確化する内省プログラム。越境学習に対する内発的動機を高め、これまで身につけたスキルの棚卸しを行う。
- マッチング
- 人材・ベンチャー企業双方から希望を受け付け、面談を行う。ベンチャーの受け入れ環境や業務内容が成長に資するものかを判断し、越境学習の品質を担保する。
- 実践と振り返り
- ベンチャー企業において20%×3ヵ月間の業務を実践する。加えて、週報による振り返りや参加者同士の相互メンタリングを実施する。
すでに2022年に大企業3社の協力のもと検証を行い、成果を得られたという。また、2023年は日本郵便、花王カスタマーマーケティング、三菱重工、KDDIといった計8社の導入が決定しており、100人以上が同プログラムを通じてベンチャー企業に挑戦する見通しとなっている。
同時に、KDDIが展開する「KDDI ∞ Labo」との協業を発表した。side projectの基本プログラムにKDDI ∞ Laboが有する大企業とスタートアップの事業共創ノウハウを付加することで、スタートアップの成長支援という側面で効果の最大化にも取り組んでいくという。
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