「キャリアオーナーシップ経営AWARD 2023」は、グランプリと4部門の最優秀賞を発表した。
同アワードは、人的資本を最大化する実践論として「キャリアオーナーシップ経営[1] 」を目指す企業を広く募集し、その活動をたたえ、とくに世の中に広めたい優れたアウトプットや成果を出している企業を表彰する取り組み。審査基準は次の3つ。
- 個人と企業・組織の新たな関係を生みだしている
- 取り組みに創意工夫(ユニークさ)が認められる
- 特筆すべき成果がある(質・量)
2023年は、キャリアオーナーシップ経営を導入・実践していくうえで重要となるテーマの中から4つの領域を選び、グランプリと合わせて表彰部門とした。受賞企業と受賞理由は次のとおり。
- 【グランプリ】
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- SOMPOホールディングス株式会社
- 最優秀賞の水準を満たし、個人のキャリア軸での全社変革の実践と成果を上げ、かつ、それを社外に対して広く発信しており、顕著な社内外への影響(ソーシャルインパクト)が見られる企業。
- 【人事/HRの変革部門 最優秀賞】
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- 株式会社カインズ
- 富士通株式会社
- 経営や事業視点を加味した新たな人事/HRの役割と、必要なケイパビリティの拡張につながる取り組みをしている企業。
- 【企業文化の変革部門 最優秀賞】
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- パナソニック インダストリー株式会社
- 株式会社丸井グループ
- キャリアオーナーシップを土台とした、新たな企業文化・風土を生み出すための取り組みをしている企業。
- 【マネジメントの変革部門 最優秀賞】
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- 株式会社日立製作所
- ヤフー株式会社
- キャリアオーナーシップ人材を育て活躍の機会を提供する様々な取り組みの中で、とくにマネジメント層のあり方や育成にフォーカスした取り組みをしている企業。
- 【キャリアの変革部門 最優秀賞】
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- アサヒグループジャパン株式会社
- 三井住友海上火災保険株式会社
- 副業/兼業や、リスキリングなど、社員の非連続なキャリア育成につながる取り組みをしている企業。
また、その他に14社が優秀賞を受賞した。
- 優秀賞
- 株式会社エクサ、コクヨ株式会社、千代田化工建設株式会社、株式会社電通デジタル、株式会社NTTドコモ、株式会社マクニカ、三井情報株式会社、株式会社USEN-NEXT HOLDINGS
- 優秀賞 (中小企業の部)
- HRガバナンス・リーダーズ株式会社、株式会社スタメン、株式会社ZENKIGEN、トゥモローゲート株式会社、RELATIONS株式会社、株式会社WakuWorks
- 審査員奨励賞(優秀賞の中から審査員が選出)
- 千代田化工建設株式会社、株式会社電通デジタル
注
[1]: キャリアオーナーシップ人材を増やして活かすことで、個人と組織が対等な新たな関係性を構築・再構築し、個人と組織の持続的な成長をともに実現していく経営のこと。
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