学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、「キャリアの自律」について調査した。
調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:3月15日~3月22日
- 調査対象:企業・団体の人事担当者
- 有効回答数:385社
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
キャリアの自律への「関心が高くなっている」と回答した企業は約4割
社員や入社希望者について、キャリアの自律への「関心の高まりを感じる」と回答した企業は37.4%となった。
回答には、「若い世代を中心にキャリア形成への関心が高くなっている」「面接の際に、研修内容や資格取得支援について質問される機会が増えた」「給与アップよりも、スキル習得を目的に転職をする人が増えていると感じる」「eラーニングや任意参加の研修を活用する社員が増えている」などの声があった。
キャリアの自律への関心が高くなっている世代は「20代」が64.6%で最多
キャリアの自律への関心が高くなっている世代は、「20代」が64.6%と最多。次いで「30代」が30.6%と続いた。20代と30代を合わせると95.2%を占め、主に若い世代で、キャリアの自律への関心が高くなっていると分かる。
約7割が対応中もしくは対応を検討中、内容は「研修機会の拡充」が最多
キャリアの自律への関心が高くなっていることを受けて、「対応していることがある」と回答した企業は26.4%だった。「対応を検討していることがある」と回答した企業は43.8%であった。
また、その内容は「研修機会の拡充」が69.3%で最多。次いで、「人事評価制度の変更」が56.4%、「昇進・昇格制度の変更」が38.6%と続いた。
回答には、「希望するキャリアに応じて、参加する研修を自身で選択できるようにしている」「人事異動の際に、これまで以上に本人の希望やキャリア意向を考慮している」「若手を管理職に登用するなど、能力開発を支援している」「年功序列ではなく、成果や能力に応じた昇進昇格を増やしている」といった声があった。
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