メンタルヘルステクノロジーズは、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行されたことを受け、出社日数が増えるなど働き方に変化があった会社員を対象に、メンタルヘルスに関する実態調査を実施した。
出社日数の増加後にメンタルが不調だと感じる人は約6割
「Q1.コロナ5類移行で出社日数が増加後、なんとなくメンタルが不調だと感じたことはありますか。」と質問したところ、「何度もある」が26.4%、「数回程度ある」が28.2%、「一度だけある」が2.7%という結果となった。
Q1で「何度もある」「数回程度ある」「一度だけある」と回答した人に、「Q2.メンタル不調を感じた背景を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「憂鬱な気持ちが続いている」が60.3%、「焦燥感や不安感に駆られる」が54.0%、「夜眠れなくなった、寝てもすぐ目が覚めてしまう」が44.4%となった。
メンタル不調で産業医に相談したことがある人は半数以下
Q1で「何度もある」「数回程度ある」「一度だけある」と回答した人に、「Q3.メンタル不調を感じたとき、産業医に相談するという選択肢をとったことがありますか。」と質問したところ、「ある」が42.9%、「ない」が52.4%という結果であった。
Q3で「ある」と回答した人に、「Q4.お勤め先に産業医がいることを、何をきっかけに知りましたか。」と質問したところ、「先輩や同僚からの紹介」「人事・労務部門からの紹介」がそれぞれ29.6%であった。
産業医への相談で6割以上が「メンタル不調が改善した」
Q3で「ある」と回答した人に、「Q5.産業医に相談したことで、あなたのメンタル不調は改善されましたか。」と質問したところ、「とても改善された」が25.9%、「やや改善された」が37.0%という結果となった。
相談したことがない理由は「気軽に相談できる関係性ではない」が最多
Q3で「ない」と回答した人に、「Q6.産業医への相談をしたことがない理由を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「気軽に相談できる関係性ではないから」が36.4%で最多、次いで「面談のために外出が面倒だから」「相談時間の確保が難しいから」がそれぞれ21.2%となった。
Q6で「そもそも産業医がいることが知らないから」「わからない/答えられない」以外を回答した人に、「Q7.Q6で回答した以外に、産業医への相談をしたことがない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」と質問したところ、次のようなコメントが集まった。
- 自由回答(一部抜粋)
-
- 53歳:面倒だから
- 46歳:不在がちなのでスケジュールが分かりにくいから
- 54歳:気軽に行けない。担当者を通さないといけないから
- 61歳:週に2日程度しか産業医が出勤していないため
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査概要:メンタルヘルスに関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2023年8月29日~8月30日
- 有効回答:出社日数が増えるなど働き方に変化があった会社員110名
【関連記事】
・アフターコロナの健康課題はメンタルヘルスが最多 「離職につながる」と懸念の声も—iCARE調べ
・従業員のエンゲージメント向上研修を提供開始 メンタルヘルス対応の経験を活用して—SOMPOヘルスサポート
・8割の企業が人的資本は「情報開示」自体が目的になっていると実感―メンタルヘルステクノロジーズ調べ