電通総研は、リアセックと販売代理店契約を締結し、5月14日よりアセスメントツール「Progress Report on Generic Skills(以下、PROG)」を提供開始した。
リアセックと河合塾が共同開発したPROGは、社会で必要とされる汎用的技能や職業志向を測定、可視化し、人材育成に活用するためのアセスメントツール。また、個人のキャリア開発を支援するだけなく、人的資本の管理もできるという。
主な特徴は次のとおり。
どのような職種、職務にも共通する汎用的技能の測定
PROGが測定する汎用的技能とは、職種、役職、専攻、専門に関わらず、どのような職業にも共通して求められる汎用的能力、態度、志向を指す。汎用的技能は、仕事を通じて知識を学び、経験学習を繰り返すことで育成、開発され変化していくスキルであるため、定期的に測定することで、個人の成長度を測ることが可能だという。
モデルビジネスパーソンと比較した、客観的なレベル判定
PROGは、「あてはまる、あてはまらない」、「できる、できない」などの主観的な能力測定ではなく、モデルビジネスパーソンの行動特性を基準として実践力を客観的に評価する。
客観的に評価する場合、通常は社会的な期待によって回答が影響される問題がある。しかしPROGは、若手リーダー層(30代前半までに役職についている、または実質管理しているメンバーが複数いるビジネスパーソン4000名)のデータを基に、テストの質問項目ごとの行動特性と判断基準をデータベース化し、受験者の回答と統計的に有意な差がある設問項目を抽出することで、実社会での通用性を示すよう設計されている。
人材ポートフォリオにも活用できる職業志向を数値化
PROGでは、働き方に対する満足度やストレス、疑問などの職業志向を数値化。これにより、スキルデータと組み合わせて、人材ポートフォリオや人材開発施策の立案や検証をより効果的に行えるという。
さらに、電通総研が提供する統合HCMソリューション「POSITIVE」に蓄積された人材データや、データ分析ソリューションの「HUMAnalytics(ヒューマナリティクス)」と組み合わせることで、さまざまな人事施策に活かせると同社は述べている。たとえば、PROGのデータをPOSITIVEに統合し、タレントサーチ機能を利用することで、組織のスキルギャップを可視化し、適正な配置や教育などの施策を検討できるという。
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