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企業の76%が「大学1、2年生との接点づくり」に必要性を感じている—ベネッセ i-キャリア調べ

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 ベネッセ i-キャリアは、企業の中で大学生の新卒採用担当者、および同業務に従事する現場担当者に「『大学1、2年生向けのキャリア形成』に関する企業担当者の意識・実態調査」を実施した。

企業の76%が、「大学1、2年生との接点づくり」に必要性を感じている

 企業の中で大学生の新卒採用担当者、および同業務に従事する現場担当者を対象に、キャリア形成に関わる施策を通じた「大学1、2年生との接点づくり」の必要性について聞いたところ、「必要性を大いに感じる」(36.4%)と「必要性をやや感じる」(39.7%)の回答合計が76.1%となった。

 必要性を感じる理由については、1位「就活本番期前に大学生の自社認知度を高めたい」(68.4%)、2位「就活本番期前に大学生の自業界認知度を高めたい」(55.7%)、3位「自社にフィットする人材を早期に見つけたい」(51.9%)となった。

 一方、必要性を感じない理由については、「対応できるリソースが足りない」「接点を持ち続けることが難しい」など採用側のリソース不足、「接点を持っても考え方が変わる」「就活の方向性が見えていない学生が多い」など、キャリア感が身についていないことによる思考の不確実さを懸念する声が寄せられた。

施策を実施した企業、「成果あり」は66%

 大学1、2年生向けの施策実施有無について、「実施している」「実施を予定している」「実施を検討している」の合計が、「タイプ1:オープンカンパニー」では57.7%、「タイプ2:キャリア教育」では53.2%となり、それぞれ半数を超える結果となった。

 また、実施した施策に対し、66.3%が「成果が出ている」と回答した。

 具体的な施策内容について、「タイプ1:オープンカンパニー」では、1位「会社説明会」(83.0%)、2位「職場見学」(70.8%)となった。「タイプ2:キャリア教育」では、1位「学生の自己分析をサポートするイベントやセミナー」(36.4%)、2位「就活のhow toやTipsを指南するイベントやセミナー」(35.6%)という結果となった。

施策を実施している企業の9割が「外部と連携している」

 具体的な施策内容について回答した人の9割が、施策において外部と連携して実施していることが明らかになった。連携先を「大学」と「大学以外」に分けて結果を見たところ、「大学」と連携している施策は、1位「会社説明会」(67.7%)、2位「職場見学」(50.2%)となった。

 一方、「大学以外」と連携している施策は、1位「会社説明会」(57.0%)、2位「社員との交流会」(40.6%)であった。また、連携先として最も多かったのは、会社説明会では「学生団体」、社員との交流会では「他企業(同業種)」であることが分かった。

施策実施の課題、「プログラム内容の設計」が最多

 施策実施の課題感や悩みについては、1位「プログラム内容の設計」(40.3%)、2位「運営面(マンパワー不足)」(38.8%)、3位「実施時期、期間の設定」(36.0%)となった。

施策運営に携わる社員数は、企業規模で異なる

 施策運営に関わる社員数を企業規模別で見ると、社員数3000人以上の企業は「51人以上」(19.0%)が最多となった。

 一方、3000人未満の企業では「1~5人程度」(53.2%)が最も多かった。

 実施予定時期については、「タイプ1:オープンカンパニー」「タイプ2:キャリア教育」ともに、「大学1年生の7〜9月」が1番多い結果となった。

4割の企業が、有償型施策を実施予定

 大学1、2年生向けに、就業体験・機会提供を目的とした学生アルバイトなどの有償型施策について、実施予定を聞いたところ、「実施している」「実施を予定している」の回答合計が43.6%となった。

 なお、調査の概要は次のとおり。

  • 調査期間:2024年7月3日~6日
  • 調査対象:大学生の新卒採用に従事していている企業担当者(社員数3000人以上の企業担当者79.8%、社員数3000人未満の企業担当者20.2%)
  • 調査方法:Webアンケート回答方式
  • 有効回答数:516人

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