スターツコーポレートサービスは、Ozmall会員の会社員を対象に「自社の福利厚生制度に対する意識調査」を実施した。
自社の福利厚生に対し「不満がある」は半数超
勤め先の福利厚生に対する満足度を聞いたところ、「とても満足」が6.1%、「満足している」が42.3%と、合わせて48.4%が満足していると回答した。一方、「かなり不満」が16.3%、「どちらかというと不満」が35.2%と、合わせて51.5%が不満を抱えていることが分かった。
年齢別で比較すると、29歳以下は満足度が最も低く37.8%となり、年齢が上がるとともに満足度も上昇し、40〜49歳が51.8%と最も高い結果になった。
社員数と福利厚生の満足度の相関を分析したところ、社員数が1000名以上の会社は満足している割合が54.8%なのに対し、社員数が減るにつれて低下し、100名以下の会社は40.5%と社員数により満足度に差があることが分かった。社員数が多い大企業は制度が充実し、満足度が高くなっていることが予測できる。
社員数と転職回数の相関を調査したところ、全体としては3社以上経験している社員が半分を超え、転職が一般化していることが分かった。
しかし社員数別で見ると、社員数が1000名以上の会社は転職未経験(1社目)の社員が約半数の49.4%を占めているのに対し、社員数が100名以下の会社は16.0%と大きく差がついた。社員数が増えるにつれ転職回数は少なく、新卒から働き続けている人が多いことが分かる。
95%が「福利厚生が魅力的だと働くモチベーションは上がる」
福利厚生によりモチベーションに変化はあるかを聞いた結果、95.2%がモチベーションが上がると回答した。
この内容をもとに働くモチベーションと、福利厚生の満足度の相関を分析した。福利厚生に対して「とても満足している」と回答した人の66.6%が「仕事がおもしろい、仕事へのモチベーションが高い」と回答。一方、「かなり不満」と回答した人では30.3%となり、働くモチベーションに倍以上の差が生まれた。
福利厚生で求めるもの、1位は「家賃補助」
現在就業中の人に、新入社員に戻ったとしてどの福利厚生制度が1番重要だと思うか聞いたところ、「寮・社宅、住宅手当などの家賃補助」が468票と最も多く、次いで「特別休暇」が419票、「財産形成支援」が267票と続いた。
アンケートで寄せられたコメントを見ると、生活に直結することや可処分所得が大きく変わることが選ばれた理由であると分かった。また、自社の福利厚生に不満をもっている人も、住宅系の手当が廃止されたことを理由に挙げている場合が多く、生活の基盤を支える福利厚生として需要が高いことが分かった。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2024年5月20日~6月4日
- 調査対象者:OZmall会員の会社員783名
- 調査対象の属性:29歳未満:37名、30~39歳:145名、40~49歳:276名、50歳以上:325名
- 調査方法:会員向けにメール送付し、Webで回答
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