コーナーは、「リファラル実施のモチベーション実態調査」を実施した。
リファラルする側の意向について
友人・知人などに会社を紹介した経験があるかを質問したところ、「はい」が20.7%、「いいえ」が79.3%と、約8割が紹介した経験がないことが分かった。
紹介者別転職意思の変化
友人・知人などの紹介で転職をするとした場合、誰に紹介されると転職意思が高まるかを聞いたところ、「友人」が45.3%で最多となった。信頼性が高く、転職者の価値観を理解しているため、友人からの紹介は影響力が大きいと考えられる。次いで「元同僚」が31.1%、「元上司」が30.1%と続き、職場での経験を共有した関係者からのリファラルが意思決定に大きく寄与していることが分かる。
一方、「知人」は27.8%、「両親」は17.8%、「恋人・配偶者」は15.5%と影響力がやや低く、転職においては仕事について一定理解ある関係者からのリファラルが重要だという。
自社を紹介したい理由
自社を友人・知人に紹介したい理由として最も多いのは、「人間関係が良い」で46.9%となった。職場の良好な人間関係が、リファラルの動機として大きな影響を持つことが分かる。次いで、「業務内容が良い」が38.3%、「給与・昇給が良い」「社内制度や福利厚生が良い」が同率で37.0%と続き、具体的な労働条件が良さがリファラルの主な理由として挙げられた。
リファラルに対するモチベーションについて
会社からいくらの報酬インセンティブがあれば、リファラルのモチベーションが高まるかを質問したところ、「1〜5万円未満」が24.9%と最も多く、次いで「0円(報酬はなくてもよい)」が24.1%、「5〜10万円未満」が20.8%、「50万円以上」が7.8%、「10~15万円未満」が7.3%と続いた。
報酬はなくてもよいと回答したのは2割程度で、全体的に見ると高額な報酬を回答する人も多く、インセンティブはリファラルへのモチベーションに対し一定有効であると考えられる。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:20〜50代の正社員として働く人
- 有効回答数:事前調査:1万件、本調査:309件
- 調査期間:2024年7月25~26日
- 調査方法:Webアンケート調査
【関連記事】
・リファラルは“ポジティブ”なミスマッチを感じやすい 人間関係・給与・福利厚生が良かった—コーナー調べ
・4割がリファラルでの転職活動を経験 選考に進む理由は「自分をよく知る人の紹介だから」—コーナー調べ
・9月の転職求人倍率は2.86倍 求人数・転職希望者数ともに増加傾向—doda調べ