コーナーは、「リファラル転職経験者の実態調査」を実施し、その結果を発表した。
リファラルによる“転職活動”の経験者割合
友人や知人からのリファラルにより、「転職活動を行った経験がある」は43.5%。一方、「紹介を受けたものの転職活動経験までは至っていない」は5.6%で、そのほかの42.6%は「紹介を受けた経験がない」と回答した。転職活動する人の約半数が、友人・知人からのリファラルで機会を得ていることが分かる。
リファラルで実際に転職した人の割合
友人や知人からのリファラルを通じて、「実際に転職した経験がある」は全体の38.4%。人材紹介や求人広告などさまざまなチャネルがある中、リファラルも大きな転職経路の1つであることが明らかになった。
リファラル経由の転職回数
リファラル転職経験者のうち、「リファラル経由で2回以上転職経験のある」は38.8%であった。リファラル経由での転職で、信頼感や安心感につながった成功体験をもっている人が一定数いることが分かる。
リファラル経由で選考に進んだ理由
リファラル経由で選考に進んだ理由について、最も多かったものは「自分をよく知る人からの紹介だったから」が40.3%で、信頼できる人物からのリファラルが転職活動における重要な要素となっていると考えられる。
また、「たまたま転職を考えていたから」も37.9%と多く、転職のタイミングが合うことも重要な要素だという。次いで、「事業内容が魅力的だった」が21.4%、「希望の職種だったから」が20.4%と続いた。
リファラル経由で選考に進まなかった理由
一方、選考に進まない理由については、「事業内容が魅力的ではなかったから」 が28.2%が最も多く、次いで「希望の職種じゃなかったから」が27.2%、「就業条件が魅力的ではなかったから」が25.2%と続いた。業務内容や条件が魅力的でない場合、選考に進むことをためらう傾向が強いことが分かる。また、「転職をする時期ではないと考えたから」が24.3%で、タイミングが合わない場合には、リファラルを受けても転職を控える傾向があるという。
なお、「自分との関係性が近い人からの紹介だったから」は15.5%と一定数挙げられており、親しい関係であるほど、リファラルによって生じる責任感やプレッシャーを避けようとする傾向がうかがえる。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:20〜50代の正社員として働く人
- 有効回答数:事前調査:1万件、本調査:309件
- 調査期間:2024年7月25日~26日
- 調査方法:Webアンケート調査
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