Thinkingsは、「2026年卒採用トレンド予測」を発表した。
25卒採用に関する就活生への調査結果では、売り手市場で学生優位の採用市場の中、「自分に合う企業」かどうかの“納得感”を重視し、「個別対応」によるフォローの重要性が増していることが分かったという。一方、25卒採用に関する採用担当者への調査結果では、「個別対応」を課題とする企業が多く、難しさが増していることが明らかに。企業側は、リソース不足やさらなる早期化、スピード感も求められるなかで、自社の「リソースを最適に配分できるか」が採用の成否を分ける大きな要因の1つになっているという。
学生側の視点:25卒就活生が「就職活動中に感じた不安」
求人倍率も高く複数内定を得られる現在、学生は「自分に合う」企業かどうかの“納得感”を重視する傾向が高いことが分かった。企業は、学生が“納得感”を得られるようなリアルな情報提供や、学生に合わせた「個別対応」でのコミュニケーションが求められるという。
企業側の視点:採用コミュニケーションの難しさ
企業側に採用コミュニケーションの難しさについて聞くと、「個別対応が必要である」が最多となった。一方で「マンパワー不足」や「候補者の心情を理解できない」といったニーズの把握など、個別対応に苦慮する企業も多いことが分かった。
また、これらの結果を踏まえ、同社は26卒採用のトレンドキーワードを「採用リビルド」と発表。AI活用が本格化することにより、自社の採用活動を見直すことが求められると述べた。AIがより身近になり、その精度やできることも見えはじめてきた中で、「人」と「AIやテクノロジー」がそれぞれ担うことをすみわけ、協業する視点で、自社の採用活動を「再構築」する動きが進むと予測しているという。
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