コーナーは、企業の経営・人事部門に「採用の施策振り返り調査」を実施し、企業規模別の施策トレンドや成功事例を公開した。
新卒採用で力を入れた取り組み
新卒採用で最も多い取り組みは「インターン採用」が19.4%、次に「人材紹介(エージェント)」が14.5%と続いた。「SNS採用・動画採用」の割合が低いため、学生との直接的な接点やマッチング効率をより重視する動きが考えられるという。
中途採用で力を入れた取り組み
中途採用では「人材紹介(エージェント)」や「ダイレクトリクルーティング」が過半数を占めた。SNSやオウンドメディアの活用も一定の割合を占め、コスト効率やリーチ拡大への期待から、認知拡大や企業ブランディングに活用が増している。
うまくいった施策
大企業はブランド力やリソースを活用した長期的視点の施策が目立ち、中小企業は効率性や特定の課題解決を重視した取り組みが多い。コミュニケーション面では目的により双方向・パーソナライズ化が重視されており、オンボーディング段階でのフォローも取り入れている。
新卒・中途採用の課題
新卒採用は、チャネルの最適化やブランディングの基盤構築が課題。求職者層の価値観多様化、SNSなどデジタル活用の進展、限られた採用時期に集中する選考業務が背景にあるという。
中途採用のほうがより課題感が強く、スピード・コスト・ブランディングの観点が特に大きい。即戦力を求める企業間での人材獲得競争の激化による迅速な対応、複数のオファーを比較する候補者の傾向から、よりブランディングの構築が鍵になっているという。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査対象:従業員規模10名未満〜5000名以上の一般企業に勤める企業の人事部門
- 調査期間:2024年12月1〜9日
- 調査実施者:コーナー
- サンプル数:308名(経営・取締役、執行役員・統括部長級、部長級、課長・マネージャー級、係長・主任級、一般)
- 調査方法:Webアンケート調査
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