「人材活用力」が高まる!社内版ビズリーチが有する「5つの機能」とは
ここまで解説したようなポイントを一気通貫で実現し、社内でのキャリア機会の発掘・提示や人材配置の最適化に資するのが、冒頭でも紹介した社内版ビズリーチである。
社内版ビズリーチの強みは、これまで多くの企業・会員が利用してきたビズリーチで収集した「どんな求人データがあったのか、そしてそのデータにどんな人材がマッチングしたのか」など、転職市場のデータやノウハウを基にしていること。そのうえで、主な機能として花岡氏は5つを解説する。

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「社内レジュメの作成」は、人事データや目標・評価データなどを基に、各社員の情報がまとまった資料を作成できる機能だ。「タレント検索」は、自然言語で検索できる点がポイント。「○○部のAさんみたいに、データ分析が強い人」といった質問で簡単に検索できるという。これらの機能は、検索条件をつくる工数が減るだけでなく、使いやすさも向上させるだろう。
さらに、社内にあるポジションの整理もかんたんにできる。「ポジション作成」機能では、該当するポジションの特徴や必要な人材のイメージを入力するだけで、職務概要やスキルタグなどのジョブディスクリプションを作成可能だ。社内のどのポジションに、どんな人材がどのくらいいるのか、人数は充足しているのか、不足しているのかなどをモニタリングできる「ポジション管理」機能と合わせて、社内の現状を可視化できる。
これらを踏まえて「社内公募」として、社員に向けて「現在、どんなポジションで人材を募集しているのか」「自分とのマッチング度はどのくらいか」といった点をサジェストする機能を活用することで、社内公募・人材配置の活性化が進むことはうけあいだ。
「選ばれる企業」になって、人材流出に歯止めを
さらに花岡氏は、社内版ビズリーチを導入し、「人材」と「ポジション」の両面でデータ活用を進めた事例を2つ挙げた。
社内公募への応募が少なく、これまで社外からの採用に頼る部分が多かったある企業では、社内版ビズリーチによって社内にあるポジションの可視化やそのポジションにマッチする社員の検索性が進み、社内公募の応募が伸びたという。

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また別の企業では、「データに基づく人材活用ができていない」「社内公募の運用がうまくいっていない」といった課題を背景に社内版ビズリーチを導入。社内にあるデータの集約や可視化を通し、人材市場のデータを基にしたハイパフォーマーへの報酬最適化や、社内外からの人材調達による最適配置の成功といった成果が出ている。

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転職がこれまで以上に当たり前となり、退職者が出るのは「仕方ない」時代の昨今。そんな中でも人材流出に歯止めをかけるには、従来のような「選ぶ」立場ではなく、「選ばれる」企業になる必要があると花岡氏は指摘する。
「選ばれる企業になるには、社内にどのようなキャリア機会があるのかを明らかにして、社員に示唆する必要があります。社員のスキル・経験の可視化とポジションの可視化を通し、最適配置による離職防止や、自律的なキャリア形成を促進する社内版ビズリーチは、必ずお役に立てるはずです」(花岡氏)
人事データの可視化やポジションと社員の高精度なマッチングをかんたんに整備できる社内版ビズリーチ。貴社が大転職時代を生き抜くために、ぜひ活用してみてはいかがだろうか。