リクルートの研究機関・就職みらい研究所は、就職みらい研究所学生調査モニターの大学生・大学院生を対象に「就職プロセス調査」を実施した。
3月1日時点の内定率は48.4%で、前月に続き過去最高値
3月1日時点の大学生(大学院生除く)の就職内定率は、48.4%(8.1ポイント増)と、現在の就職活動スケジュールとなった2017年卒以降、前月に引き続き過去最高となった。内定率を文理別で見ると「文系」が46.2%(9.4ポイント増)、「理系」が53.5%(5.7ポイント増)。地域別では、「関東」が53.2%(11.1ポイント増)、「中部」が49.0%(9.7ポイント増)、「近畿」が46.4%(2.2ポイント増)、「その他地域」が41.1%(7.7ポイント増)だった。
内定率は前年同月と比べ高い水準で推移しているものの、就職活動実施率は78.4%(3.4ポイント減)と8割近くの学生が就職活動を実施している状況だという。
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また、企業の面接選考への参加状況は、57.2%が「最終選考を受けたことがある」と回答しており、前月より9.1ポイント増加。学生からは、「選考実施などが早すぎて、自己分析がやり切れないまま始まってしまい、結果、現在業種から迷うという事態に陥ってしまっている」「どの企業が自分に合っているのか、自分が何をしたいかが分からなくなってきた」といった不安の声もあったとしている。
なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象:2026年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2026」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生4707人(内訳:大学生3792人、大学院生915人)
- 有効回答数:大学生907人、大学院生351人
- 調査実施期間:2025年3月1~7日
- 調査機関:就職みらい研究所
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