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24卒の退職代行利用は「5月」が最多 退職理由は「入社前の契約内容と実態が異なる」—アルバトロス調べ

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 退職代行サービス「モームリ」を運営しているアルバトロスは、24卒の退職代行サービスの利用状況を調査した。

24卒の退職代行サービスの利用状況

 退職代行モームリを利用した新卒社員の人数を、月ごとに集計したところ、ゴールデンウィークが含まれる「5月」が298名と最も多く、次いで入社前後の「4月」が254名、「6月」が251名と続いた。入社から4ヵ月以内の新卒利用者が突出して多く、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始などの長期休暇後にも、利用者が増加する傾向が見られる。

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 また、24卒の利用者を男女別で見ると、女性の利用者がやや多い結果となった。全体の利用者数では男性が若干多いものの、性別による大きな差は見られなかった。

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利用の多い職種は「サービス業」

 利用者を職種別で見ると、「サービス業」が318名(17.5%)で最多となり、次いで「営業」が222名(12.2%)、「医療関連」が144名(7.9%)と続いた。「サービス業」や「医療関連」は従事している従業員が多いことも関係しているが、業界的に人材不足や、長時間勤務に陥りやすい環境も影響していると考えられるという。

 また、全体の退職代行利用者の多い職種は、1位が「サービス業」、2位が「製造業、3位が「医療関連」だった。そのため、新卒社員の就業先は「製造業」よりも、「営業職」のほうが人気があるとも言えると同社は述べる。

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退職代行サービスの利用の経緯・退職理由

 4〜6月で退職代行を利用した新卒社員の約半数は、「入社前の契約内容・労働条件と勤務実態の乖離」が最も多い理由となった。入社から3ヵ月経過した7月以降は「いじめやパワハラなどの人間関係」が主な理由となり、4〜6月の時期に比べると約1割以上も増加。一方、「キャリア」や「給与面」の不満を上げる割合は低く、平均で5%未満という結果となった。

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実際にあった退職理由

 退職理由として、自由記述のコメントでは次の回答が寄せられた。退職月・職種別に記載している。

  • 入社後3ヵ月間
    • 会社説明会で聞いた内容と全然違い、細かい説明もなく、身だしなみなど自分の好きなことを制限され、すごく嫌悪感を抱く言い方で、入社式にも出させてもらなかった(入社式直後/女性/美容関連)
    • 入社前に「土曜は基本的には休み。ただ祝日で平日が休みの場合は土曜出勤になる」と聞いていたが、実際入社したら、土曜日も通常出勤で休みは日曜だけだった。「充実した研修制度あり」と公式サイトに写真付きで紹介されていたが、研修なしで入社式翌日から現場に行かされた(4月/男性/建築・建設業)
  • 7月以降
    • ミスして説教された後、「あいつの仕事ゴミカスレベルにできないな」と言われとても傷ついた。仕事が分からず聞こうとしたら「自分で考えろ」と言われ、今度は自分なりに考えていたら「仕事が分からないなら聞け」と言われた(7月/男性/サービス業)
    • 上司が部下に対しての暴言や必要以上の叱責など、これを毎日見ていると自分も悲しい気持ち、嫌な気持ちになり、精神的にも苦痛なところがある。この環境で長くいると身体も心もボロボロになってしまうと判断し、早期での退職を決断した(8月/男性/営業)
    • 社訓をひたすら叫んだり、何回もテストをされ指摘される合宿をした。当時は当たり前だと言い聞かせていたが、今になって振り返るとつらくなった。新しい配属先に来て日が浅い状況なので、相談できる相手もいなく言い出しにくかった(1月/女性/サービス業)

 なお、調査の概要は次のとおり。

  • 性別:男女(回答なし含む)
  • 地域:全国
  • 人数:新卒社員1814名(2024年3月内定辞退依頼の2名を含む)
  • 調査方法:退職代行モームリ利用者を対象にアンケートを実施
  • 調査期間:2024年4月1日~2025年2月28日

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労務管理から戦略人事、日常業務からキャリアパス、HRテクノロジーまで、人事部や人事に関わる皆様に役立つ記事(ノウハウ、事例など)やニュースを提供しています。

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