HRビジョンが運営する「日本の人事部」は、全国の企業6139社の人事部門を対象とした、人事の実態調査『日本の人事部 人事白書2025』を発刊した。
課長相当職への昇進の課題、最多は「女性自身が目指していない」
女性を課長相当職に昇進させるうえでの課題について聞いたところ、最も多かったのは「女性自身が目指していない」が47.2%で、次いで「要件を満たす女性が少ない」が45.2%、「全社の女性従業員の数が少ない」が28.7%、「ロールモデルが少ない」が26.1%、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が根強い」が15.1%と続いた。
従業員規模別に見ると、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が根強い」に関しては、規模が大きくなるにつれて、課題と捉えている割合が高くなっている。
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部長相当職への昇進の課題、「要件を満たす女性が少ない」が半数超
女性を部長相当職に昇進させるうえでの課題について聞くと、「要件を満たす女性が少ない」が53.0%で最も多く、次いで「女性自身が目指していない」が44.1%、「ロールモデルが少ない」が29.2%、「全社の女性従業員の数が少ない」が23.8%、「アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)が根強い」が12.9%と続いた。
従業員規模別に見ると、「ロールモデルが少ない」と回答したのは、501~1000人の企業は40.0%、1001~5000人の企業は39.7%、5001人以上の企業は39.5%を示しており、501人以上の企業では全体の値(29.2%)を上回っていることが分かる。
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役員への昇進の課題、「要件を満たす女性が少ない」が最多
女性を役員に昇進させるうえでの課題について聞くと、「要件を満たす女性が少ない」が55.7%で最多となり、次いで「女性自身が目指していない」が37.2%、「ロールモデルが少ない」が26.7%、「全社の女性従業員の数が少ない」が22.9%、「昇進に経営層の関心が低い」が13.6%と続いた。
従業員規模別に見ると、「要件を満たす女性が少ない」と回答したのは、501~1000人の企業は64.6%、1001~5000人の企業は64.7%、5001人以上の企業は65.1%に上り、501人以上の規模の企業では60%以上が課題視していることが分かった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 実施時期:2025年3月3~31日
- 調査対象:日本の人事部 正会員
- 調査方法:日本の人事部Webサイトにて回答受け付け
- 回答数:6139社、6285人
- 質問数:158問
- 出典:『日本の人事部 人事白書2025』
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