学情は、20代の仕事観や働く意識をひも解くため、20代の転職希望者を対象に「転職活動における企業理解」についてインターネットアンケートを実施した。
「カジュアル面談の機会があれば参加したい」との回答が9割近くに
転職活動において、選考や評価を目的とせず気軽に話すことで相互理解を深める「カジュアル面談」の機会があったら参加してみたいか質問したところ、「参加してみたいと思う」が51.8%、「どちらかというと参加してみたい」が36.3%で、合わせると88.1%を占めた。20代転職希望者のほとんどが、カジュアル面談を希望していることが分かった。
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選考過程で実施してほしいことは、ヤングキャリア・第二新卒・既卒とも「カジュアル面談」が最多
選考過程で企業に実施してほしいことについて聞いたところ、「カジュアルな面談・座談会」が最多となった。職歴別に見ると、社会人経験3年以上のヤングキャリアは「カジュアル面談」が56.7%、「職場見学」が55.7%、「会社説明会・TOPセミナー」が49.5%と続いた。
社会人経験3年未満の第二新卒は「カジュアルな面談」が71.3%と突出し、「職場見学」が46.5%、「会社説明会・TOPセミナー」が43.3%が続く。職歴なしの既卒者は、「カジュアルな面談」が57.9%、「会社説明会・TOPセミナー」が52.6%と続き、3位の「職場見学」が23.7%にとどまった。職務経験の有無や長さによって、企業に求めることが異なる傾向があることが分かる。
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志望度が上がる情報は「未経験者でもやっていけるか」が最多
面接・選考過程でどのような情報が得られると志望度が上がるかを聞くと、ヤングキャリアと既卒は「未経験者でもやっていけるか(研修や資格サポートについて)」が最も多く、第二新卒も「実際の残業時間・休日のとりやすさ」に次ぐ多さで、20代転職希望者は研修などのサポート体制を重視していることが分かった。
ヤングキャリアはどの選択肢も回答数が多く、3年以上の社会人経験をベースに幅広い情報から企業を知ろうとしている。第二新卒は「仕事をするうえでのやりがい・楽しいところ」「募集背景・入社後に求められていること」など業務のマッチングを比較的重視していた。既卒はいずれの選択肢も回答数が少な目で、迷いもうかがえる結果となった。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査期間:2025年8月2~18日
- 調査機関:学情
- 調査対象:20代就職・転職希望者(「Re就活」のサイト来訪者)
- 有効回答数:303件
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
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