月刊総務は、全国の総務担当者を対象に、「Z世代(若手社員)の育成に関する調査」を実施した。
75.0%がZ世代社員のマネジメントに難しさを実感
Z世代社員のマネジメントに難しさを感じるか質問したところ、「とても感じる」が26.5%で、前回調査(2022年11月)より18.3ポイント増加した。「とても感じる」と「やや感じる」を合わせると75.0%で、7割以上がZ世代社員のマネジメントへの難しさを感じていることが分かる。
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Z世代社員の価値観の特徴は「ワーク・ライフ・バランス重視」など、働き方へのこだわりが上位に
Z世代社員の価値観の特徴について聞いたところ、「ワーク・ライフ・バランス重視である」が最多となり、「効率重視である」「フレキシブルな勤務体制を重視する」が続いた。社会貢献志向は前回調査では「とてもあてはまる」が27.9%だったのに対し、今回は14.7%で13.2ポイント減となっている。また、仕事内容へのこだわりも、前回調査では「とてもあてはまる」が36.1%だったのに対し、今回は27.2%で8.9ポイント減となった。
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Z世代社員のスキルの特徴は「デジタルリテラシーが高い」
Z世代社員のスキルの特徴について質問したところ、「デジタルリテラシーが高い」が57.4%で最多となった。
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コロナ禍後に入社した層は「プライベート重視」「コミュニケーションが苦手」な傾向との声が多数
コロナ禍前入社とコロナ禍後の入社で、Z世代社員の仕事観や姿勢に違いを感じるか聞くと、約半数が違いを感じると回答した。自由記述のコメントでは、「プライベートをさらに重視するようになった」「特に対リアルコミュニケーションが非常に苦手になったように見受けられる」「学生時代にリアルでの交流が少なかったせいか、社内イベントなどへの参加率が低い」などの声が寄せられた。
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Z世代社員が会社に期待するのは「ワーク・ライフ・バランス」
Z世代社員がどんなことを会社に期待していると思うか質問すると、「ワーク・ライフ・バランスの確保」が74.3%で最も多く、次いで「給与や待遇の良さ」が66.2%、「働きやすい人間関係・組織風土」が47.1%と続いた。
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若手社員の成長支援施策は「OJT」が最多
若手社員の成長支援として、会社で実施している取り組みについて質問したところ、「OJT」が63.3%で最も多く、次いで「社内研修」が51.7%、「1on1ミーティング」が44.9%と続いた。
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企業がZ世代の育成で重視すること、1位は「主体性」
Z世代社員の育成において特に重視しているスキルについて聞くと、「主体性」が61.8%で最も多く、「チームでの協働力」が51.5%、「コミュニケーション力」が44.1%と続いた。
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Z世代に期待することは「自主的に学び・動くこと」「将来のリーダーとして成長すること」など
組織内において、Z世代に期待することについて聞いたところ、「自主的に学び・動くこと」が59.6%で最も多く、次いで「新しいアイデアや発想を出すこと」が43.4%、「将来のリーダーとして成長すること」が34.6%と続いた。
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Z世代への不満は「指示待ちな姿勢」「主体性や責任感の弱さ」「ルール・マナーの軽視」
Z世代について不満に感じる点について質問すると、「指示待ちで受け身な姿勢が多い」が56.6%で最多となり、次いで「主体性や責任感が弱い」が42.6%、「組織ルールやマナーを軽視しがち」が38.2%と続いた。
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Z世代との接し方で気をつけていることは「高圧的にならない」「プライベートに踏み込まない」
Z世代との接し方で気をつけていることについて質問したところ、「高圧的にならない」が65.4%で最も多く、「プライベートに踏み込まない」が61.0%、「みんながいる前で叱らない」が45.6%と続いた。
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Z世代の育成で気をつけているのは「丁寧な説明」「安心できる雰囲気の醸成」
Z世代の育成で気をつけていることについて聞くと、「指示の背景や目的も丁寧に説明する」が55.1%で最多となり、次いで「失敗しても安心できる雰囲気をつくる」が39.0%、「自分で考えさせる問いかけを意識する」が36.0%と続いた。
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なお、調査の概要は次のとおり。
- 調査名称:Z世代(若手社員)の育成に関する調査
- 調査機関:同社調査
- 調査対象:『月刊総務』読者、「月刊総務オンライン」メルマガ登録者ほか
- 調査方法:Webアンケート
- 調査期間:2025年8月1〜8日
- 有効回答数:147件
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