ファーストイノベーションは、企業ごとの業務課題に最適化されたAIエージェントを提供する新サービス「Lumina(ルミナ)」を正式にリリースした。
同サービスは、11月5日に開発完了を公表したAIエージェント共同プロジェクト「FL-GENESYS」の東日本モデルとして位置付けられ、動作基盤を共通化して展開されるもの。全国150社での試験導入結果を反映し、中小企業・自治体を含む幅広い組織が利用しやすい仕組みを整備したという。
Luminaは、秘書・顧問・コンサルの複数領域をAIが横断的に担当し、日常業務・契約周辺・広報マーケティングなど、多様な業務負荷の軽減と再現性の向上に寄与することを目的とし、最短3営業日で導入できるとしている。
具体的には、次の3本柱の業務に特化したパッケージを提供する。
①AI秘書エージェント(文章・日常業務)
- メール文作成
- SNS原稿・投稿案
- 議事録自動生成
- 情報要約
- 社内アナウンス文生成
②AI顧問エージェント(契約・資金まわり)
- 契約書・覚書の下書き
- リスク項目整理
- 助成金・補助金情報の調査
- 融資制度の情報検索
③AIコンサルエージェント(PR・マーケティング)
- PR原稿案
- SEO/MEO改善案
- SNS分析・改善提案
- イベント施策案
Luminaを試験導入した利用者から得た効果として、同社は次の参考データを示している。
- SNS運用:週4時間 → 週20分
- 契約書ドラフト作成:1週間 → 15分
- 経理補助業務:20時間 → 2時間
- 採用関連対応:1日4時間 → 30分
- 顧客メール返信ドラフト:30分 → 1分
- 補助金資料の初稿:3日 → 30分
料金プランは次のとおり(いずれも初期費用なし、設計費・保守・改善サポートを含む)。
- 1エージェント:月額5万円(税別)〜
- 3エージェントパック:月額15万円(税別)
なお、Luminaはファーストイノベーションが開発を担う東日本モデルとして、共同プロジェクト「FL-GENESYS」の実運用フェーズに位置付けられている。「企業単位で最適化されたAIエージェントを提供する」というコンセプトの下、業務設計・文章生成・リスク検証・ナレッジ管理を一括で担う実務特化型AIとして構築された。従来の汎用チャット型AIとは異なり、「必要な役割」「利用者の専門性」「組織文化」の3点を中心にカスタム生成する点が特徴だとする。
また、西日本エリアではLinksEntertainmentが対話型AI「GENESISLINK」を展開予定で、両者は中核基盤「GENESYS」で連携。エリア別に最適化されたモデルを有しつつ、共通仕様による全国対応を実現しているという。
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