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2026年2月5日(木)@オンライン

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人事業務のどこに効く? 生成AI活用の「今」と「これから」| 第5回

生成AI活用の核心は「判断プロセスの再設計」——人事主導で組織変革を実現する5ステップを徹底解説【後編】

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 生成AIをめぐる議論では、「何時間削減できたか」「どこを自動化できるか」といった効率化の効果が強調されがちです。しかし、人事領域における本質的なインパクトは、単なる省力化ではありません。むしろ、「誰が、どんな情報をもとに判断するのか」という、企業の意思決定の型そのものを見直す契機になる点にあります。とはいえ、生成AIを“使っている”企業は急速に増えている一方で、「業務の質が大きく変わった」と実感している組織は決して多くはありません。便利にはなったものの、構造的な変革には至っていない——。このギャップが生まれる背景を整理した前編に続き、後編となる本稿では「組織変革につなげる具体策」をご紹介します。

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いま多くの企業が立ち止まっているのは「Lv.1→Lv.2の谷」

 前編では、多くの企業が直面している「個人利用(Lv.1)」から「組織活用(Lv.2)」への壁について、その構造的要因を解説しました。生成AI活用の本質は、単なる時短ではなく「判断プロセスの再設計」にあります。

前編

 後編となる本稿では、人事部門がボトルネック(4つの壁)を突破し、組織変革を実現するための「5つの実践ステップ」を具体的に紐解いていきます。

[画像クリックで拡大表示]

 現場では、Lv.1「個人利用」は急速に広がっています。しかし、Lv.2「自社データとの連携(組織利用)」に進もうとした途端、多くのプロジェクトが停滞します。

 なぜ、「データを入れればいいだけ」なのに進まないのか。現場の声を紐解くと、そこには3つの「見えない足かせ」が存在していることが分かります。

  1. 「守りの壁」(情シス連携・セキュリティ)
    人事情報は機密性が高いため、慎重にならざるを得ません。しかし、情シス部門との連携不足から「データをどこまで入れてよいか」の線引きができず、リスクを恐れて「とりあえず禁止」や「様子見」で止まってしまうケースです。
  2. 「時間の壁」(多忙・試行錯誤のコスト)
    人事は日々の定型業務に忙殺されています。プロンプトを練り込んだり、業務フローを棚卸ししたりする「余白」がありません。「1度試したが期待通りではなかった」という失敗体験が、再挑戦の意欲を削いでいる側面もあります。
  3. 「組織の壁」(情報の囲い込み)
    有益なナレッジが個人のPCや部門内に閉じられ(サイロ化)、AIに学習させるデータが集まらない課題です。人事だけで旗を振っても、現場のメリットが見えなければ協力は得られません。

 これらの壁がある限り、いくら高性能なAIを入れても「データが入らない=自社特有の回答が出せない」状態から抜け出せません。

 では、具体的にどうすればこの状況を突破できるのでしょうか。ポイントは「完璧な準備を待たず、まず動き始めること」です。

 次からは、人事主導で生成AIの組織活用を進めるためのステップを順を追って見ていきます。

ステップ1:完璧を目指さず「60点のデータ」から始める

 よくある誤解は、「きちんとしたデータ基盤が整うまでAI連携はできない」という考え方です。これではプロジェクトが動きません。現実には、手元にある情報から始めるだけでも十分です。

  • 社内規程
  • 業務マニュアル
  • 過去のFAQや問い合わせ履歴

 たとえば、これらをAIに参照させるだけで、次のような成果が得られます。

  • よくある質問への回答が迅速化する
  • 規程の確認や解説がスムーズになる

 ポイントは、完璧を目指さず、明日から使える“60点のデータ”で始めることです。

 生成AIは、多少の表記ゆれや不完全な文章であっても、文脈から意図をくみ取る能力に長けています。そのため、人間が見て理解できるレベルの文書(60点のデータ)であれば、十分に実用的な回答を生成できるのです。

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人事のどこに効く? 生成AI活用の「今」と「これから」連載記事一覧

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この記事の著者

袋瀬 淳(フクロセ ジュン)

株式会社Works Human Intelligence/WHI総研

大手不動産会社にて企業の寮や社宅の運用支援を通じた業務改革に従事後、Works Human Intelligence入社。保守コンサルタントを経て、多くの企業を見てきた経験を活かし...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/7457 2026/02/05 08:00

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