リクルートマネジメントソリューションズは、管理職および一般社員を対象に、「管理職のあり方に関する実態調査」を実施し、その結果を発表した。管理職本人の継続意向や満足度、ならびに一般社員の管理職志向を両面から捉え、持続可能な管理職像を探ることを目的として実施したという。
管理職、一般社員に管理職に就く意識を尋ねた質問には、次のような結果が出た。
現在管理職である人の約6割が引き続き管理職として働く意思を持っている
- 管理職の約6割が、「今後も管理職を続けたい」「どちらかといえば続けたい」と回答しており、一定程度の継続意向が見られる。
- 管理職を続けたい理由としては、「やりがい」を挙げる回答が最も多く、部下の成長支援や組織成果への貢献を価値と捉えている様子がうかがえる。
- 併せて、「適性・向き不向き」も、継続意向を支える要因となっている。
- 一方、管理職を続けたくない理由としては「業務負荷」が最も多く、業務量の多さやワーク・ライフ・バランスの崩れが負担になっている可能性がある。
- 現在の組織で管理職として働くことについては、「満足している」「どちらかといえば満足している」が約6割を占め、役割そのものへの評価は低くない。
一般社員の中の6割以上は管理職になることに否定的である
- 一般社員に対し、今後管理職になりたいかを尋ねたところ、「なりたい」「どちらかといえばなりたい」と回答した割合は18.1%にとどまった。
- 一方で、「どちらかといえばなりたくない」(22.9%)、「なりたくない」(44.0%)を合わせると6割以上となり、管理職になることに否定的な層が多数を占めている。
- 「どちらともいえない」と回答した層も15.1%存在しており、管理職志向が定まっていない層が一定数いることが分かる。
- 自由記述を見ると、管理職になりたい人からは、若手育成やチームを率いて貢献したいといった「成長・組織貢献意欲」に関する理由が多く挙げられた。
- 一方、管理職になりたくない人からは、責任や業務負荷の重さ、報酬やワーク・ライフ・バランスへの懸念といった「責任・負担への懸念」や、現場で専門性を発揮したいという「現場志向」が挙げられた。
- 現在の直属の上司と働くことへの満足度については、「満足している」「どちらかといえば満足している」と回答した一般社員が43.3%となり、満足していない層(24.7%)を上回っている。
上記の他にも、同調査では次のような結果が出ている。
現管理職の回答
- 管理職と一般社員では時間外の働き方に大きなギャップがある。
- 「組織からの支援に対する全般的な信念(POS)」「人との関わり」「ワークエンゲージメント」が重要である。
- エンゲージメントの高さに問わず、専門性を生かした個人業務への志向が強い傾向にある。
一般社員の回答
- 管理職への就任意向あり群のほうが、シェアドリーダーシップが職場で発現していると認識している割合が高い。
- 管理職が1人ひとりの部下を見る姿勢が、部下の上司満足度を高める。
- 管理職を続けたいと考えている人のほうが、職場満足度が高い。
すべての結果の詳細、ならびに同社 組織行動研究所 研究員 久米光仁氏のコメントは、プレスリリースを参照のこと。
【同調査の概要】

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