学情は、企業・団体の人事担当者を対象に、経験者や第二新卒など20代のキャリア採用の難易度についてインターネットアンケートを実施した。新卒一括採用での人材獲得競争が激しくなる中、20代を対象としたキャリア採用(経験者採用)を強化する企業が増えていることが背景にあるという。
同社は調査結果について、以下のように述べている。
20代キャリア採用について4社に3社が「難しい」と回答
20代を対象としたキャリア採用の難易度について尋ねたところ、「難しい」と「やや難しい」と回答した企業がともに37.6%に上った。合わせると75.2%で、4社に3社が採用難易度が高いと感じている。「やや易しい」が1.2%、「易しい」と回答した企業はゼロで、難易度は非常に高いことが分かる。
難易度が高い理由として「優秀な人材は競争が激しく採用まで至らないケースが多い」「応募数が少ない」「母集団形成が困難」など、売り手市場での人材難を挙げる声が多くあった。「内定辞退や面接辞退が多く予定どおりに進まない」「応募自体が少ないだけでなく辞退者が増加した」と辞退の多さや、「十分な経験のある20代が少ない」「応募は多いが即戦力となりうる素質のある人材確保が難しい」など求める人材像とのギャップを嘆く声も。「給与面のギャップ」「若手層が重視する給与、福利厚生が薄い」「有名企業、給与などより条件の良い会社に行きがち」との声もあり、求職者が求める待遇の条件が高くなっていることも大きいようだ。
4割超の企業が「昨年までより難しくなった」と回答
20代キャリア採用の難易度を昨年までと比べると、「難しくなった」22.0%、「やや難しくなった」21.2%で、4割を超す企業が難易度が上がったと感じている。
その理由としては、「売り手市場に拍車がかかった」「応募数が年々減っている」といった市場状況に加え、「物価上昇に伴い他社の給与が上がっている」「母集団数が少ないうえに、競合他社との比較により選考辞退・内定辞退が増えている」「やりがいより福利厚生や働きやすさを重視する傾向にあり、年々難しくなっている」「有名企業や大手企業の募集状況・待遇に対応できない」など、賃上げの動きが広がる中、大企業がキャリア採用を増やしている影響を上げる声が多く寄せられた。
高難易度を受けて対応していることは「採用手法の変更・追加」が半数近く
20代キャリア採用の難易度が高い状況下で、対応していること・対応を検討していることを挙げてもらったところ(複数回答可)、「採用手法の変更・追加」が46.7%で半数近くに上った。さらに「採用体制や選考フローの見直し」39.5%、「採用基準の見直し」36.9%の順で多く、採用に直接関わることが上位だった。
次いで「社員の働き方・労働条件見直し」27.7%、「提示する年収の見直し」27.2%、「社員の処遇見直し・モチベーション向上」26.2%が続き、働き方や待遇面の見直しを選んだ企業も4社に1社あった。
【調査概要】
- 調査期間:2026年3月16日~2026年4月10日
- 調査機関:株式会社学情
- 調査対象:企業・団体の人事担当者
- 有効回答数:295件
- 調査方法:Web上でのアンケート調査
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