練習3./rootディレクトリの下に「dirA」ディレクトリを作成してみましょう
ディレクトリを作成するコマンドはmkdir
コマンドです。引数に、作成するディレクトリのパスを指定します。次の実行例では、mkdir
コマンドを使って「dirA」ディレクトリを作成しています。
# cd /root # mkdir dirA
作成するディレクトリの名前を指定しているようですが、正確にはディレクトリの「パス」を指定しています。練習2.で出てきたように、引数の「dirA」は、実は相対パス「./dirA」の省略した書き方なのです。
練習4./root/dirAディレクトリがちゃんと作成されたか確認しましょう
ls
コマンドは、ディレクトリの中身を一覧表示するコマンドです。練習3.で作成したdirAディレクトリがきちんと作成されたかを、ls
コマンドで確認してみましょう。
[カレントディレクトリは /root]
# ls
anaconda-ks.cfg dirA Downloads Pictures Templates
Desktop Documents Music Public Videos
表示されたのはすべて、カレントディレクトリに置かれているディレクトリあるいはファイルです。いろんなディレクトリやファイルが表示されましたが、「dirA」もありますね。
練習5./root/dirAディレクトリ内に空ファイル「fileA」を「相対パス指定で」作成しましょう
ファイルを作成するコマンドはtouch
です。touch
コマンドには、引数で指定したファイルの最終アクセス日時や最終更新日時を変更するという機能がありますが、存在しないファイルを引数に指定すると、その名称で中身が空のファイルを作成してくれます。
[カレントディレクトリは /root]
# touch ./dirA/fileA
カレントディレクトリが/rootですので、「/root/dirA/fileA」を作成するということは、「カレントディレクトリ(.)の下のdirAの下のfileA」という指定になりますから、上記のように引数を指定すればよいことになります。
なお、この「./」は省略が可能なので、
# touch dirA/fileA
と指定してよいことになりますね。
ちなみに、「絶対パス」で指定する場合には、
# touch /root/dirA/fileA
と指定すればOKです。
練習6.作成したfileAファイルを、/rootディレクトリに「fileB」というファイル名でコピーしましょう
ファイルやディレクトリのコピーはcp
コマンドを用います。引数は「コピー元」と「コピー先」の2つを指定します。
[カレントディレクトリは /root]
# cp ./dirA/fileA ./fileB
上記ではコピー元もコピー先も相対パス指定にしてみました。コピー元を絶対パスに変えてみましょう(コピー先ファイルの名前は「fileC」とします)。
# cp ./dirA/fileA /root/fileC
コピー元もコピー先も絶対パス指定にすると、次のようになります(コピー先ファイルの名前は「fileD」とします)。
# cp /root/dirA/fileA /root/fileD
コピーできているか確認してみましょう[2]。
# ls file* fileB fileC fileD
コピーしたファイルがちゃんと表示されればOKです。
注
[2]: ls
の引数に名前を指定すると、そのファイル名のみ表示されます。ここでは「file*」と指定することで、「file」から始まるファイルを表示させています。