練習7.作成したfileBファイルを「/root/dirB」ディレクトリに移動しましょう
まずは、mkdir
コマンドを使用してdirBディレクトリを作成します。
[カレントディレクトリは /root]
# mkdir ./dirB
次にファイルの移動を行います。ファイルの移動にはmv
コマンドを使用します。mvは「move(=移動)」という意味です。mv
コマンドもcp
コマンド同様、「移動元」と「移動先」を指定します。
# mv ./fileB ./dirB
このコマンドは「file2ファイルをdirBディレクトリ配下に移動させる」という意味です。
また、2つ目の引数に存在しないファイル名を指定することで、違うファイル名で移動させることもできます。
mv ./fileC ./dirB/fileC-2
今度は、恒例の「./」省略バージョンで移動させてみましょう。
# mv fileD dirB/fileD-2
移動できているか確認してみましょう。
# cd dirB # ls fileB fileC-2 fileD-2
はい、きちんと移動できました。
練習8.「/root/dirB/fileB」ファイルを削除しましょう
ファイルを削除するときには、rm
コマンドを使用します。rmは「remove(=削除する)」という意味です。
[カレントディレクトリは /root/dirB]
# rm fileB
rm: remove regular empty file ‘fileB’?
ファイルを削除する際には、削除確認をしてくれます。削除してよければ(Yesであれば)「y」を入力し、[Enter]キーを押します。逆に、削除をキャンセルする場合(Noの場合)には「n」を入力し、[Enter]キーを押します。
練習9.「dirB」ディレクトリを削除しましょう
ディレクトリを削除するコマンドにrmdir
があります。ただし、rmdir
コマンドは中身が空のディレクトリしか削除できません。dirBのように中身がある(fileC-2ファイルとfileD-2ファイルが残っているはず)ディレクトリを削除するには、ファイルと同様にrm
コマンドを使用します。
ただし、ファイルと同じように削除を行おうとすると、次のようにエラーが発生します。
[カレントディレクトリは /root/dirB]
# cd ../
# rm ./dirB
rm: cannot remove ‘dirB’: Is a directory
ディレクトリを削除するときには、rm
コマンドにオプションを付けなければいけません。このケースで使用するオプションは、「Recursive(=再帰的に)」という意味のオプション-R
です。
# rm -R ./dirB rm: descend into directory ‘dirB’? y rm: remove regular empty file ‘dirB/fileC-2’? y rm: remove regular empty file ‘dirB/fileD-2’? y rm: remove directory ‘dirB’? y
ディレクトリ自体と中身のファイルについても、削除してよいか確認が入ります。しかし、ファイル数が多いときにいちいち確認をされては面倒ですよね。そんなときには「f
」(=force:強制的に)オプションを付けます。 ただ、間違えて削除する危険性もありますので、f
オプションは削除してよいことを確認してから使うようにしましょう。
今回の練習は以上です。ここまでに出てきたコマンドをまとめておきましょう。
コマンド | 意味 | コマンドの機能 |
---|---|---|
pwd | present working directory | 今自分がいる位置(ディレクトリ)を表示する |
cd | change directory | ディレクトリを移動する |
mkdir | make directory | ディレクトリを作成する |
ls | list segments | ディレクトリの中のファイルやディレクトリの一覧を表示する |
touch | - | 空ファイルを作成する(ファイルの最終アクセス日時、最終更新日時を更新する) |
rm | remove | ファイルやディレクトリを削除する |
rmdir | remove directory | 中身が空のディレクトリを削除する |
最後に、次ページから仕上げの例題に取り組みます。