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Linuxを知らない人のためのLPICレベル1【101試験】入門 | 第1回

Linux操作の第一歩「ディレクトリとファイルの操作」をマスターしよう


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練習3./rootディレクトリの下に「dirA」ディレクトリを作成してみましょう

ディレクトリを作成するコマンドはmkdirコマンドです。引数に、作成するディレクトリのパスを指定します。次の実行例では、mkdirコマンドを使って「dirA」ディレクトリを作成しています。

# cd /root
# mkdir dirA

作成するディレクトリの名前を指定しているようですが、正確にはディレクトリの「パス」を指定しています。練習2.で出てきたように、引数の「dirA」は、実は相対パス「./dirA」の省略した書き方なのです。

練習4./root/dirAディレクトリがちゃんと作成されたか確認しましょう

lsコマンドは、ディレクトリの中身を一覧表示するコマンドです。練習3.で作成したdirAディレクトリがきちんと作成されたかを、lsコマンドで確認してみましょう。

[カレントディレクトリは /root]
# ls
anaconda-ks.cfg  dirA       Downloads  Pictures  Templates
Desktop          Documents  Music      Public    Videos

表示されたのはすべて、カレントディレクトリに置かれているディレクトリあるいはファイルです。いろんなディレクトリやファイルが表示されましたが、「dirA」もありますね。

練習5./root/dirAディレクトリ内に空ファイル「fileA」を「相対パス指定で」作成しましょう

ファイルを作成するコマンドはtouchです。touchコマンドには、引数で指定したファイルの最終アクセス日時や最終更新日時を変更するという機能がありますが、存在しないファイルを引数に指定すると、その名称で中身が空のファイルを作成してくれます。

[カレントディレクトリは /root]
# touch ./dirA/fileA

カレントディレクトリが/rootですので、「/root/dirA/fileA」を作成するということは、「カレントディレクトリ(.)の下のdirAの下のfileA」という指定になりますから、上記のように引数を指定すればよいことになります。

なお、この「./」は省略が可能なので、

# touch dirA/fileA

と指定してよいことになりますね。

ちなみに、「絶対パス」で指定する場合には、

# touch /root/dirA/fileA

と指定すればOKです。

練習6.作成したfileAファイルを、/rootディレクトリに「fileB」というファイル名でコピーしましょう

ファイルやディレクトリのコピーはcpコマンドを用います。引数は「コピー元」と「コピー先」の2つを指定します。

[カレントディレクトリは /root]
# cp ./dirA/fileA ./fileB

上記ではコピー元もコピー先も相対パス指定にしてみました。コピー元を絶対パスに変えてみましょう(コピー先ファイルの名前は「fileC」とします)。

# cp ./dirA/fileA /root/fileC

コピー元もコピー先も絶対パス指定にすると、次のようになります(コピー先ファイルの名前は「fileD」とします)。

# cp /root/dirA/fileA /root/fileD

コピーできているか確認してみましょう[2]

# ls file*
fileB fileC fileD

コピーしたファイルがちゃんと表示されればOKです。

[2]: lsの引数に名前を指定すると、そのファイル名のみ表示されます。ここでは「file*」と指定することで、「file」から始まるファイルを表示させています。

次のページ
練習7.作成したfileBファイルを「/root/dirB」ディレクトリに移動しましょう

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この記事の著者

土橋 直樹(システムアーキテクチュアナレッジ)(ツチハシ ナオキ)

システムアーキテクチュアナレッジにて講師を行う傍ら、IT技術情報ブログ「テックプロジン」や、スイーツ口コミサイト「スイートウォント」など、各種Webサービスの開発・運営に携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://hrzine.jp/article/detail/13 2016/10/04 12:14

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