「NEC HR Tech クラウド」では、まずAIにモデルとなる社員の人事管理データをモデルデータとして学習させ、その企業の特徴を反映した学習モデルを作成する。
その後、対象となる社員の人事管理データと学習モデルを使用して分析することで、業務適性などを数値化して提供し、人事関連業務を実行する上での判断などの支援を行う。なお、これらの学習や分析は、個人が特定できない情報のみを用いて実施される。
具体的には、同等のポジションで活躍したモデル社員の人事管理データから作成した学習モデルを使用し、後任候補となる社員の保有スキルやキャリアプラン情報を分析することで、適性度を統計的に算出。最適な人材配置を判断するための参考情報として利用する。
また、対象となる研修を受講したモデル社員の人事管理データから作成した学習モデルを使用し、対象社員の保有スキルや業績評価、過去の研修受講情報を分析することで、受講の効果を統計的に算出。対象社員がその研修を受講することが知識/スキルの習得や業務への寄与につながるかの判断に役立てる。
さらに、過去に離職した社員の人事管理データから作成した離職との相関を表す学習モデルを使用し、対象社員の保有スキルや業績評価情報、勤怠情報を分析することで、離職の可能性を統計的に算出。離職の可能性のある社員を事前に察知し、効果的なフォローの検討が可能になる。
1社あたりの初期導入費は1万円、月額利用料は1000円で、1社員1分析あたりの分析費は100円(いずれも税別)。