Wantedlyで仲間探しを印象付ける
――最初に、御社の業務内容を簡単に紹介していただけますか。
スリーシェイクは、インフラエンジニアでもある私が企業へのSRE(Site Reliability Engineering)支援事業を皮切りに2015年1月に起こした会社です。「インフラの世界をシンプルに、インフラの世界でイノベーションを」というビジョンを掲げ、現在3つのビジネスを展開しています。1つは「Sreake」というブランドで高い技術力が必要とされるSRE領域のコンサルティングサービスを提供するもの。残りの2つが自社プロダクトとして開発した広告配信プラットフォーム「Reckoner ADP」と顧客データプラットフォーム「Reckoner CDP」のビジネスです。
――どのようなITエンジニアを採用しているのでしょうか。
2019年6月現在の社員数は27人。そのうち正社員は15人で、この他に業務委託で働いている人たちや学生を含みます。年齢も20歳から36歳までと幅広く、約6割がSREエンジニア、残りがフロントエンドやサーバーエンドのエンジニアです。私たちはSREと呼ばれる領域でもクラウドに特化していますが、最近では意識的にオンプレミス経験者を採用しています。クラウド技術者はもちろん大歓迎なのですが、オンプレミスを経験しているとクラウドの技術の今後を先読みできるからです。
弊社はいま前年比で350%増の成長をしていますので、2019年中にSREと開発を合わせて10人程度の採用を目指して、積極的に活動をしています。現在の採用ペースは月に2人ぐらい。毎日2~3人と面談しています。
――常に人材を募集しているような状態ですね。そうした採用活動の中で、Wantedlyをどう使っているのですか。
次の拡大フェーズを見据えて、今月から他の媒体も試し始めたところですが、創業当初から基本的にWantedlyだけを使ってきました。スタートアップではスキルもさることながら、会社のビジョンや方向性、文化がどれだけ求職者とマッチするかが重要です。そんな人たちが集まる媒体はWantedlyしかありません。
私自身はエンジニアですが、応募時点のスキルはあまり関係ないと思っています。というのも、エンジニアにとって重要なのは、短期間で成長しながらプロダクトをリリースすることだからです。そのために不可欠なのはモチベーションであり、応募時点のスキルを細かく評価することにあまり意味がないということを、過去からの経験から学びました。
ですから、ビジョンや方向性を伝えるときには、技術力で足切りする印象を持たせないように工夫しています。会社を盛り立てていく「クルー(仲間)」を求めていることを印象付けるアプローチが重要と考えるからです。
――なるほど。成果として、Wantedly経由で何名のエンジニアをこれまでに採用できたのでしょうか。
インターンを含めて25名のエンジニアを採用しました。