6月は前月に比べ、「内々定を得た(37.8%、前月比0.6ポイント増、前年同月比5.1ポイント減)」はほぼ同じであった一方、「入社予定先を決めて活動を終了した(44.8%、前月比21.7ポイント増、前年同月比0.6ポイント減)」が大きく増加した。また、6月は経団連指針の選考活動開始月だが、「1次面接を受けた(33.6%、前年同月比7.8ポイント減)」「最終面接を受けた(39.3%、前年同月比6.2ポイント減)」がぞれぞれ減少。こうした点から同社は、選考中の企業の合否が確定したことで、多くの学生が内々定先の中から入社予定先を決定し、就職活動を終了したようだと分析している。
3月から6月の面接受験社数平均の累計は10.2社(前年同月比0.4ポイント減)で前年を下回った。一方、エントリーシート提出社数の累計(11.6社、前年同月比0.3ポイント増)と、通過社数の累計(7.4社、前年同月比0.4ポイント増)は前年を上回り、内々定獲得社数累計(1.9社、前年同月比0.1ポイント増)は前年とほぼ同じだった。同社は、前年より前倒しのペースで始まった今年の就職活動は前年並みの内々定社数で収束に向かいそうだと見ている。
また、Web面接を経験したことがある割合は20.2%となり、前年の2倍に迫る数字となったという。Web面接経験者の中で、Web面接がもっと増えたほうがよいと「思う」人は42.7%となり、増えたほうがよいと「思わない」人の24.8%を大きく上回った。交通費や移動時間がかからないというメリットを感じている人が多いようだ。ただし、Web面接は音声が途切れるなどの通信環境に影響されるという課題もあるとし、今後5Gの普及による通信環境の改善などがあれば、よりWEB面接が普及するであろうと同社は述べている。
インターンシップに関しては、入社予定先企業のインターンシップに参加した割合が42.9%に達し、設問を設けた18年卒から年々参加率が高くなっている(18年卒:26.5%、19年卒:35.3%)。今後も学生が将来を考える機会として、インターンシップの意義が高まることが予想される結果となったとしている。
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調査概要
- 調査期間:2019年6月25日(火)~6月30日(日)
- 調査方法:2020年卒業予定の全国大学4年生及び院2年生のモニター会員に配信。Web上のアンケートフォームで回収
- 有効回答数:2092名(内訳:文系男子384名 理系男子606名 文系女子530名 理系女子572名)