WordPressは世界的に広く利用されているCMS(コンテンツマネージメントシステム)の1つ。オーストリアのコンサルティング会社Q-Successの調査部門W3Techsが2019年8月1日に発表したところによれば、全世界のWebサーバーの34.6%でWordPressが稼働しており、全世界のCMSの61.3%がWordPressになっているという。本資格の対象となっているKUSANAGIは、そのWordPressを高速に動作させる仮想マシンで、プライム・ストラテジーが開発。国内外主要28プラットフォームに対応し、4年間で累計3万台の実績を得ているとする。
PHP技術者認定機構は、WordPressの市場規模の大きさと今後の成長を鑑み、WordPressの高速化を担う人材育成が必要であると考え、プライム・ストラテジーの資金支援を受けて、KUSANAGI for WordPress試験を実施することを決定した。問題作成は鵜川徹氏(デジタル・ヒュージ・テクノロジー)、小澤昌樹氏(シオラボ)、津村彰氏、穂苅智哉氏(プライム・ストラテジー)、宮﨑悟氏、吉政忠志氏(吉政創成)が行っている。
同試験では、WordPressの原理と仕組み、高速化のノウハウおよびKUSANAGIについて問われる。主教材は『詳解WordPress』(オライリー・ジャパン刊)で試験問題もここから出されるという。試験での出題数は40問で、70%正解で合格となる。
主な受験対象者は、WordPressの高速化に興味があるWebエンジニア。全国約200か所のオデッセイ コミュニケーションズCBTセンターで試験を通年実施する。受験料は1万円。学生は5000円で受験できる。
なお、11月10日(日) 15:00~16:00に同試験のベータ試験(ペーパー試験)を実施する。場所はコワーキングスペース茅場町 Co-Edoで、受験料は5000円。合格すれば第一号本認定となる。申し込みはこちらから。
同試験の出題項目と出題問題数は次表のとおりである。
出題項目 | 出題問題数 |
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1章 WordPressの概要 1.1 本書の目的 1.2 本書の対象者 1.3 「Hello world!」を表示しよう 1.4 インプットとアウトプットで考えるWordPress |
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2章 WordPressの構造 2.1 WordPressの実行領域 2.2 WordPressの構成要素 2.3 WordPressのファイルおよびディレクトリ構成 2.4 WordPressコア 2.5 wp-config.php 2.6 プラグイン 2.7 テーマ 2.8 アップロードデータ 2.9 データベースとWordPressの主要概念 2.10 データベースと管理画面 |
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3章 WordPressの実行プロセス 3.1 WordPressクエリ 3.2 パーマリンクとリライトルール 3.3 Webサイト表示の実行プロセス 3.4 管理画面の実行プロセス |
6 |
4章 プラグイン開発とテーマ開発 4.1 サンプルサイトの要件 4.2 Twenty Fifteenの子テーマの準備 4.3 新規ユーザーをサインナップできるようにする 4.4 ユーザーロールspecialの作成 4.5 投稿タイプspecialおよびタクソノミーspecial_tagの作成 4.6 ウィジェットの作成 4.7 プラグイン設定ページの作成 4.8 プラグイン無効化時の処理 4.9 テーマを完成させる |
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5章 セキュリティ 5.1 WordPressのセキュリティ対策 5.2 管理画面 5.3 サニタイズ 5.4 HTTPヘッダ 5.5 アクセス制限 |
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6章 スケーラビリティとパフォーマンス 6.1 WordPressのスケーラビリティ 6.2 WordPressのパフォーマンス 6.3 WordPressのボトルネックを発見する |
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追加 KUSANAGI KUSANAGI概要 KUSANAGI構築 KUSANAGI運用 |
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