同調査は2020年7月、正社員として勤務する20~59歳の男女を対象に1万5000人から回答を得ている。
ビジネスパーソン1万5000人の平均残業時間は、1か月24.9時間。これは1か月の出勤を20日間とした場合、1日あたり平均約1時間15分の残業を行っていることになる。
平均残業時間の少ない業種のトップ20と多い業種のトップ20は次表のとおり。IT系業種では、「技術営業・アプリケーションエンジニア(化学・素材・化粧品・トイレタリー)」が平均残業時間の少ないほうで15位(17.4時間/月)。一方、「ITコンサルタント(アプリ)」が平均残業時間の多い方で5位(34.4時間/月)、「ITコンサルタント(インフラ)」が同19位(30.0時間/月)だった。
なお、dodaが2019年9月に発表した、現在就いている職種に対する満足度を調査した「仕事満足度ランキング」の「労働時間(残業・休日など)」指標上位20位の結果と、今回の結果を比較すると、「労働時間(残業・休日など)」への満足度が高く、残業時間が少ない職種は、2位の「営業事務・アシスタント」、3位の「生産・製造・プロセス開発(医療系)」、5位の「経理事務・財務アシスタント」、6位の「総務アシスタント」、7位の「金融事務」、9位の「銀行(個人)」、19位の「分析/評価(素材・化学・食品・化粧品・その他)」の7職種にとどまった。
この結果から、残業時間の長短だけが労働時間への満足度に影響を与える要因ではないことが判明。残業時間に加え、残業する理由に妥当性や納得感があるか、自分の裁量やペースで働き方を調整できるかなどによっても、働く人たちの残業時間に対する受け止め方は異なると想定されると、同社では述べている。