同調査は4月14日~4月16日に実施され、20~69歳でCTOを既知のIT企業経営者111名から回答を得ている。
調査結果、約半数の経営者がCTO設置の必要性を感じるも、設置は1割と進んでいない実態が明らかになった。一方、CTO設置の満足度は9割と非常に高く、今後企業において必須のポジションになることが予想されると、インターノウスでは述べている。
調査の結果は以下のとおり。
CTOの必要性を感じていると約半数が回答、プロダクトマネジメントへの期待が最多
IT企業の経営者へ自社でCTOの必要性を感じるか聞くと、約半数(47.1%)が必要性を感じていることが分かった。その理由は、「プロダクトマネジメントができる人材が欲しいため」が最多で約半数(46.9%)だった。
CTOを設置している企業は1割強
CTO設置の有無について聞くと、「設置している」と16.3%が回答した。
CTO設置には約9割が高い満足度
設置企業に対して現在のCTOの満足度を聞くと、「満足している」(47.1%)、「やや満足している」(41.2%)と回答し、約9割が高い満足度を感じていることが分かった。
就任者は内部昇格が約8割で最多、CTO未設置の企業においても内部昇格による就任者の検討が最多
CTOを設置していると回答した人に、自社のCTOをどのように確保したか聞くと、「元々社内にいた人材が昇格し、CTOに就任した」と76.5%が回答。次いで「自らがCTOを兼任している」が17.6%、「社外から転職してきた人材がCTOに就任した」はわずか5.9%の回答だった。
一方、CTO未設置で今後設置を検討している人に、CTOをどのように確保する予定か聞くと、やはり「社内にいる人材を育成し、CTOへ就任してもらう」が41.2%で最多。
CTOの年収は1000万円以上が3割、CTO未設置企業の想定年収1000万円以上は1割と設置企業と比べて低い傾向
CTOへの報酬を聞くと、最多は「1000万円以上」(29.4%)だが、各社のCTOの年収には大きく幅があることが分かった。
一方、CTO未設置で今後設置を検討している人に想定年収を聞くと、最多は「わからない」(30.8%)だった。報酬の想定額が1000万円以上と回答したのは15.4%で、設置企業の支払い報酬額は「1000万円以上」(29.4%)だったのに対して大きく差があることから、実際と想定の報酬額は乖離している実態が明らかになった。
CTO設置を検討する企業は、CTOにエンジニア組織の拡大・強化を期待
また、CTO設置を検討している人にCTOに期待する役割を聞くと、「エンジニア組織を拡大・強化すること」と約半数の46.2%が答えた。技術課題の解決以上に組織づくりが重視される傾向にあるようだ。