同調査は2020年4月24日~4月30日に実施。2021年3月卒業見込みの全国の大学生・大学院生9478名(文系男子:1763名、理系男子:1675名、文系女子:4296名、理系女子:1744名)から回答を得ている。
調査結果の概要について、マイナビは以下のように伝えている。詳細な結果は、同社のWebサイト(PDF)からダウンロードできる。
2021年卒大学生・大学院生の4月末時点の内々定率は35.2%(前年同月比4.1ポイント減)、内々定保有者の平均内々定保有社数は1.5社(前年同月比0.1ポイント減)と前年を下回る結果になった。3月における内々定率・平均内々定保有社数は前年を上回っていたが、4月末時点では鈍化している。
就職活動を継続する学生の割合は、前年同月比0.6ポイント減の87.4%(未内々定者:64.8%+内々定を保有したまま活動を継続する学生:22.6%)だった。現在最も注力して行っている活動について、「面接」と答えた割合は49.7%で前年同月より5.2ポイント減少した。一方、「エントリーシート提出」は24.8%と前年同月より9.3ポイント増加しており、新型コロナウイルスの感染拡大が就職活動の進行に影響しているようだ。
新型コロナウイルス感染拡大抑止のために、Webを使った会社説明会や面接が増えていることから、オンラインで就職活動を行う際の自宅の通信環境について聞いたところ、「通信容量制限がある」と回答した学生は33.1%だった。オンライン上の選考活動により、通信環境という新たな課題が浮かび上がった。
現在、学生が就職活動を進める上で最も不安に思っていることは、「景気動向が不透明なため、企業の採用活動が縮小するのではないか(56.5%)」。4月に実施した「マイナビ<緊急>2021年卒企業新卒採用予定調査」で、「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2021年卒新卒採用予定数を変更するかどうか」を聞いたところ、「当初の予定通り」との回答が8割を超え最も多く、企業の採用予定数に大きな減少傾向が見られないことから、学生は過度な不安を感じることなく、落ち着いて情報収集を進めて就職活動を行うことが重要であるといえる。