エクサウィザーズは、熟練の採用担当者の観点を学習させた同社の動画解析モデルに、新たに提出された動画を読み込ませると評価を算出して選考の参考とするAIシステムを、ソフトバンクの動画面接向けにソフトバンクと共同開発した。また、共同で実施したシステムの実証実験では、ソフトバンクの採用担当者が面接を評価するのと変わらない精度であることを確認。採用選考に導入されることが決定した。
ソフトバンクは、総合職のエントリーシート選考後に実施している動画面接において、このAIシステムが自社の合格基準に満たすと判定した応募者については選考通過者として次の選考を実施。それ以外の動画についてはすべて人事担当者が確認して、動画面接の合否を最終判断する。
このAIシステムの導入により、ソフトバンクでは動画面接の選考作業に掛かる時間が約70%削減されることを見込む。これで創出された時間は、就労体験型のインターンシップの拡充や、ソフトバンクが求めるスキルを持つ人材へのアプローチなど、応募者とのマッチングを促進するための新たな取り組みに充てる予定という。
エクサウィザーズでは、この開発実績を活かしながら、動画面接の評価サポートだけでなくHR領域のさまざまな業務に活用できる動画解析を用いたAIプロダクトを提供していくとしている。