YOUTRUSTは、同社の副業・転職のキャリアSNS「YOUTRUST」のユーザーを対象に「副業に関する実態調査」を行った。そのうち「副業を認める企業、副業を認めない企業別の魅力度」「副業意欲の変化と理由」および「副業未経験者の実態」について、YOUTRUSTは以下のように述べている。
副業を認める企業と、副業を認めない企業別の魅力度では、副業を認める企業の魅力度は、64.3%が「向上した」と回答したのに対し、副業を認めない企業の魅力度は、63.0%が「低下した」と回答した。今後、副業に取り組むことができる制度の有無やサポートの度合いが、企業選びの新たな軸になる可能性を示唆している。
また、直近3か月での副業意欲の変化を尋ねたところ、「副業意欲が高まった」と答える人が48.8%と最多であった。これは、前回調査時(4月)と比較すると5.5ポイント増加している。また「副業意欲は変わらない(46.4%)」と回答した人を含めると、95%以上が副業意欲は現状維持もしくは向上していることが分かった。
前回調査時と比較し、副業をしたい理由として「収入を増やしたいから」「スキルや経験を獲得したいから」が順位を上げ、「知見や視野を広げたいから」が順位を下げた。先行きの読めない情勢が続く中、副業によって生活の基盤を整えながらも、スキルや経験を磨くことで自身の市場価値を高めていこうとする姿勢が伺える。
副業未経験者に、本業の会社で副業が禁止されているかを調査したところ、禁止されているのは24.1%にとどまり、74.2%の人は、副業が禁止されていないことが分かった。政策推進など働き方の変化もあり、副業が容認されている企業が増えていることが見て取れる。その一方で、副業が認められたとしても、副業に取り組めない人もいることが分かった。
そこで、副業未経験者に限って「副業をしない理由」を質問したところ、上位の理由として「副業の探し方が分からない」「自分の経験が役に立てるか分からない」「時間的余裕がない」が挙げられた。副業未経験者が副業を通じて希望する経験を積めるよう、心理的な不安を取り除いていくことが副業促進には不可欠となっている。副業経験者がどのように副業を探したかといった体験談や、副業先で活かせる自分のスキル・経験を言語化する機会、副業に充てる時間を捻出するためのコツなど、適切な情報提供で具体的な行動を促す必要があることが分かった。