家電製品協会によれば、スマートハウスとは、IoT技術により、家庭におけるエネルギー消費効率を高めるとともに、その家に暮らす人々の利便性・快適性・安全性などを向上させた住宅のこと。その構築では、住宅メーカーはもとより、電力・ガスなどのエネルギー供給事業者、電機メーカー、住宅設備事業者、通信事業者など様々な事業者が、それぞれの技術や製品、サービスを提供する。
スマートマスター資格制度は、このような状況の中で、消費者との接点としてスマートハウス関連の体系的な知識(業界横断的な共通知識)を持つ人材が必要となっていることを背景に立ち上げられた。実施・運営は家電製品協会認定センター。スマートマスターの資格保有者は、家の構造・性能に関する知識、家電製品から住宅設備、エネルギーマネジメントまで、それらに関する技術や商品の動向を理解し、様々な製品やサービスを組み合わせる横断的な知識をもって、消費者個々のニーズに合ったスマートハウスの構築を支援する。
9月4日にその第1回試験が実施され、本日その合格者が発表となった。9月8日付けの電波新聞によれば、受験者数は3200名。そのうち、1603名が合格した。合格者には11月1日付けでスマートマスター認定証が交付される。
スマートマスター資格試験の概要は次表のとおり。なお、家電製品協会では「スマートマスターに相談できる店・オフィス」の申請・登録手続を進めており、11月21日には地域ごとに「スマートマスターのいる店」として紹介する計画である。
受験資格 | なし |
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試験スケジュール | 毎年年2回(9月・3月)実施。次回は2017年3月5日(日)・8日(水) |
試験科目 | 「スマートハウスの基礎」および「家電製品」の2科目 |
資格の有効期限 | 資格交付日より5年間(資格更新制度あり) |
受験料 |
9230円(税込み。2科目受験) 1科目受験の場合は6180円(税込み) |
資格審査基準 | 家電製品協会でPDF文書にて配布 |