リンクアンドモチベーションは3月9日、「ベストモチベーションカンパニーアワード2021」「モチベーションチームアワード2021」を開催。授賞企業を発表した。
ベストモチベーションカンパニーアワード2021は、同社が2020年に従業員エンゲージメント調査を実施した1308社から選出された、エンゲージメントスコア(従業員エンゲージメントの偏差値)が高い企業を表彰する。2020年に引き続き、「大手企業部門」「中堅・成長ベンチャー部門」の2部門制で選考を行った。また、組織変革に向けた取り組みによってエンゲージメントスコアが上昇した「部署」を表彰する「モチベーションチームアワード2021」も実施し、経営者・人事責任者をはじめとする計1537名が参加した。
ベストモチベーションカンパニーアワード2021の大手企業部門は、過去3度の受賞経験がある佐竹食品グループが受賞。佐竹食品グループは、関西を中心にスーパーマーケットを展開しており、「日本一楽しいスーパー」という経営目標実現のために、2020年は非正規雇用のエンゲージメント向上に注力しているという。その結果、エンゲージメントスコアの向上だけでなく、コロナ禍においても5店舗を出店するなど、事業面でも成長を遂げた。2位は東京海上日動火災保険、3位は大日本住友製薬が受賞した。
中堅・成長ベンチャー部門は、メッセホールディングスが受賞した。新理念「メッセフィロソフィ」を策定し、あらゆる判断・行動を理念に紐付け実践。エンゲージメントスコアは3年で40スコア以上上昇し、現在のエンゲージメントスコアは90を超えた。このコロナ禍においても、既存事業の成長に加えて、複数の新規事業にも取り組むなど事業面でも大きく成長している。2位はノースサンド、3位はLIFULLが受賞した。
また、「モチベーションチームアワード2021」は、IHI、トランスコスモスを含む、52社が受賞した。
なお、従業員エンゲージメント調査とは、企業と従業員のエンゲージメント状態を把握し、どの要素がエンゲージメントを向上させ、どの要素がエンゲージメントを低下させるのかを明らかにするために、社員に対して実施するもの。質問項目は、全体的な満足度を問う「総合満足度」4問と、企業と従業員のエンゲージメントの源泉となる16領域の「エンゲージメントファクター」に関する設問128問で構成されている。それぞれの設問については、「どのくらい求めているか(=期待度)」「どのくらい満足しているか(=満足度)」を「非常に重要(満足)である(5)」から「全く重要(満足)でない(1)」まで5段階で回答する。
エンゲージメントスコア(ES)とは、従業員エンゲージメント調査の結果を基に判定されるエンゲージメント指数。ESは「組織への期待度」「組織の満足度」「その一致度合い」などから総合的に算出され、ESの結果に応じた11段階のランク付け(AAA~DD)を「エンゲージメントレーティング」と定義している。