リクルートスタッフィングは、テレワークで就業する派遣スタッフの上司(指揮命令者)と、テレワークで就業する派遣スタッフそれぞれ412名を対象に、テレワークを行うことで身に付くスキル「テレワーク力」の実態調査を実施した。
派遣先(指揮命令者)の上司に、派遣スタッフがテレワークによって身に付いたスキルやレベルアップしたスキルについて聞いたところ、約6割が、派遣スタッフの「役割遂行力」「判断する力」「伝える力」「受援力」に該当するスキルが向上したと回答。
具体的な項目としては、「業務を進める上で、自分で判断できるような判断軸を事前に指揮命令者とすり合わせすることができる(70.4%)」=役割遂行力、「自分がどの仕事にどれだけの時間がかかるか理解できる(69.2%)」=判断する力、「業務内容を周囲にもわかるように共有できる(64.3%) =伝える力、 「一人では解決できないことが起きた時に周囲に相談できる(67.7%)」=受援力、などが上位に挙げられている。
派遣スタッフ本人も、半数以上が同様のスキルがテレワークによって身に付いた、レベルアップしたと回答している。
リクルートスタッフィング スマートワーク推進室 室長 平田朗子氏は、今回の結果について次のように述べている。
「当社ではこれまでテレワークに関する様々な調査を行ってきましたが、本調査の背景には、企業がテレワーク経験を重視する傾向がみられるようになったことがあります。『今後派遣スタッフの導入において、テレワークの経験があることをどの程度重視しますか。』と質問したところ、テレワークで就業する派遣スタッフの上司(指揮命令者)の62.1%が、テレワーク経験を重視すると回答しました。
このデータから、テレワーク経験で身につく力『テレワーク力』というものがあるではないかと調査を行い、『役割遂行力』『判断する力』『伝える力』『受援力』の4つが向上することが明らかになりました。企業の担当者は『テレワークが働き手の能力開発になることを理解し、テレワーク推進していくこと』、働き手は『テレワークが自身の能力開発になることを自覚化し、テレワークに取り組むこと』が、今後ますます重要になるでしょう」(平田氏)