データサイエンティスト協会は、統計学の知識などを駆使してデータを深く分析するデータサイエンティストに必要なスキルや知識を定義するとともに、育成カリキュラムの作成や評価制度を構築するなど、データサイエンティストの人材育成と啓蒙活動を行っている団体。同協会が2014年に発表した「データサイエンティストのミッション、スキルセット、定義、スキルレベル(PDF)」では、データサイエンティストのスキルセットを次の3つに分類している。
- ビジネス力(business problem solving):課題背景を理解したうえで、ビジネス 課題を整理し、解決する力
- データサイエンス力(data science):情報処理、人工知能、統計学などの情報 科学系の知恵を理解し、使う力
- データエンジニアリング力(data engineering):データサイエンスを意味のある 形に使えるようにし、実装、運用できるようにする力
2015年には、これらのスキルセットをさらに検討してまとめた「スキルチェックリスト(PDF)」を公開。このスキルチェックリストでは、スキルレベルを次のように定義している
- 業界を代表するレベル:Senior Data Scientist(★★★★)
- 棟梁レベル:Full Data Scientist(★★★)
- 独り立ちレベル:Associate Data Scientist(★★)
- 見習いレベル:Assistant Data Scientist(★)
そして、今回公開されたスキルチェックでは、上記のスキルセットとスキルレベルに基づき、チェックリストに掲載した422スキル項目をすべて自分でチェックできる。
スキルチェックの主な特徴は、次のとおり。
- スキルセットの「データサイエンス力(サイエンス)」「データエンジニアリング力(エンジニア)」「ビジネス力(ビジネス)」の3領域を、スキルレベル「棟梁レベル」「独り立ちレベル」「見習いレベル」の3つごとに回答できる
- 全国平均などから他者とのスキルレベルを比較できる
- 過去のチェック結果を保存でき、いつでもオンライン上で見返すことができる
- データサイエンティスト協会のフォーマット(Excel形式)でチェック結果のダウンロードができる
- スマートフォンを使って、いつでもどこでもスキルチェックが可能
データサイエンティスト領域に興味がある方は、スキルチェックを試してみるとよいだろう。