米Oracleは、「Oracle Fusion Cloud Human Capital Management(HCM)」において、合理的な従業員エクスペリエンスを提供する新しいプラットフォーム「Oracle Journeys」を発表した。
Oracle Journeysは、仕事のあらゆる側面をたどりながら複雑なタスクを完了する必要のある従業員向けに一貫したエクスペリエンスを提供するのに役立つ。具体的には、人事部門は新人研修、出産、新しい働き方への対応、新製品発売、キャリアアップなど、さまざまなイベントにおいて従業員をサポートするためのガイドを作成し提供できる。
Oracle Journeyが提供する機能は次のとおり。
- Journeys LaunchPad(ジャーニーローンチパッド)
- 従業員が自分のニーズに適したジャーニーを検索、開始、共有するための単一の画面を表示。従業員向けのジャーニー、マネージャーによって割り当てられたジャーニー、過去のアクション、イベント、キャリア向上に基づいてAIが推奨するジャーニーを提供する。例えば、新たに昇進した従業員には「新任マネージャーのジャーニー」、新しい働き方を検討している方には「新しい働き方に向けたジャーニー」、転勤する人には「転勤のジャーニー」を提供し、次のステップをガイドする。これらはすべてLaunchPad内で直接行われ、従業員は任意のデバイス(デスクトップ、スマートフォン、チャット・アプリケーション、Oracle Digital Assistantなど)を使用してジャーニーにアクセスし、タスクを完了することができる。
- Journeys Creator(ジャーニークリエイター)
- 人事部門とマネージャーが、企業全体を対象にジャーニーを作成、修正、割り当てできる機能。人事責任者は、組織、従業員、個々の部門の独自のニーズに合わせてカスタマイズ可能な事前に作成されたジャーニーテンプレートライブラリにアクセスできる。これにより、具体的な企業要件、ポリシー、ブランドガイドラインに則したジャーニーを設計可能となる。これらはすべて、IT部門の支援を受けたり、コーディングしたりすることなく数分間で完了する。これを企業全体のタスクに適応させ、「支出管理」「新規プロジェクトの立ち上げ」といったジャーニーも作成可能。用意されているテンプレートには、新入社員の受け入れ、新しい働き方への対応、産休・育児休暇からの復帰、転勤、病気や怪我、休職からの復帰などがある。
- Journeys Booster(ジャーニーブースター)
- 人事プロセスとその他のビジネス機能(財務、オペレーション、施設管理)を、サードパーティーのシステムや外部アプリケーションと統合できる。これに加え、「Oracle Process Cloud」のプロセス自動化機能と最小限のコーディングによって一貫したプロセスの完了までを単一のエクスペリエンスにすることができ、Journeys Boosterや人事、IT、その他業務システムにまたがってリクエストとサービスを自動化する。ワークフロー内で追加的なサポートが必要になった場合には「HR Helpdesk」によって拡張することもできる。