ウォンテッドリーは、従業員の定着・活躍を支援し、エンゲージメントを向上させるサービス群「Engagement Suite(エンゲージメント スイート)」の正式提供を開始する。正式提供に伴い、チームマネジメントサービス「Pulse(パルス)」に新機能「1on1(ワンオンワン)」を追加。完全無料から、契約プランごとに無料枠の上限が設定される料金体系になるという。
Engagement Suiteは、出会い、採用した後もシゴトに夢中でい続けられる支援をしたいという想いの下、従業員エンゲージメントに課題を感じるという人事・採用担当者の声を受けて開発。同社ではモチベーションの高い自律型組織づくりをサポートするほか、採用サービスと合わせることで採用から入社後のエンゲージメント向上まで一気通貫して組織づくりを支援していく。
同サービスは、従業員のモチベーションを高め、エンゲージメントを向上させる3つのプロダクトから構成。2020年3月の福利厚生「Perk(パーク)」の提供を皮切りに、4月にはオンライン社内報「Story」のα版を、6月にはチームマネジメント「Pulse」のα版を提供開始し、1年以上に渡り改善を行ってきた。
Storyは、会社のメンバーのみ閲覧可能なWebサイトを作成し、従業員と共に社内報を投稿できるオンライン社内報サービス。従業員が各々社内へ想いを発信できるようにすることで、目的意識と一体感を組織の中に作り出し、会社への共感を強化する。Slackやメールと連携して従業員に通知を届け、閲覧を促進。β版リリースからは社内報作成を助けるテンプレート機能や、記事ページ上でやりとりできるコメント機能など、オンラインならではの社内コミュニケーションを活性化させる機能を追加した。
Perkは、従業員やその家族(LGBTや事実婚などのパートナーも含む)に対して、生活や仕事環境の整備などに役立つサービスをリーズナブルに提供する福利厚生サービス。在宅ワークの従業員が仕事に集中できる環境づくりを後押しする。β版リリース時の掲載サービスは7件だったが、現在は600件以上。編集部おすすめのサービスを紹介する特集記事を追加し、使いたいサービスを探しやすくする検索機能も備えた。
Pulseは、Slack上から会社の行動指針であるバリューを体現しているメンバーへ称賛を送ることで、バリュー浸透を促進できる「さすが!」機能や、週次で5段階評価で仕事の調子を管理できる「調子どう?」機能、バリューの浸透状況やメンバーの調子がひと目で分かる管理画面を持つ。これらにより、マネージャーによるメンバーの現状把握と改善を支援することで、自律的なチームづくりをサポートする。β版からはメンバーが自分の状態を手軽に詳しく伝えられる「調子どう?」機能が強化され、管理画面も改善された。
Pulse正式版では、可視化された組織課題を解決するための新機能「1on1」を2021年9月中に追加予定。同機能では、マネージャーは各メンバーとの間だけで共有される画面を通し、週次サーベイ「調子どう?」の結果をもとにしたアジェンダの設定、対話のメモ・ネクストアクションの管理と、定期的な1on1のスケジューリングが可能。1on1当日になるとSlackにアジェンダが通知され、継続が重要な1on1の浸透と運用をスムーズに行える。
これまで、Engagement Suiteの3プロダクトは、Wantedly有料プラン契約企業を対象に、全てβ版として完全無料で提供してきたが、正式版提供に伴い、契約プランごとに無料枠上限を設定する形で提供していく。契約プランごとの無料枠上限は次のとおり。上限を超えた場合、1プロダクトに1人追加で600円が必要。ただし、無料枠を超えた場合にも自動で費用が発生することはない。
- ライトプラン:100人
- スタンダードプラン:200人
- プレミアムプラン:400人