EY Japanは、書籍『HRDXの教科書-デジタル時代の人事戦略』(日本能率協会マネジメントセンター刊)を上梓した。著者はEY Japan ピープル・アドバイザリー・サービス、監修はEYアジアパシフィック ピープル・アドバイザリー・サービス 日本地域代表 パートナー 鵜澤慎一郎氏。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が企業変革の鍵とされる中、デジタル変革からは一見縁遠い組織・人材の変革がDXの成功には必要不可欠であることが各種調査で明らかになっており、DXと組織・人材の変革を組み合わせた効果的なアプローチが求められている。
EYのピープル・アドバイザリー・サービスは日本で230名超、世界で1万3000名超(2021年10月現在)を擁するグローバル組織・人材コンサルティング組織で、同書では国内・海外で行ってきた数多くのプロジェクト経験やクライアントとの討議内容を再構成・体系化した。ソニーピープルソリューションズ、メルカリ、サイバーエージェント、三菱UFJ銀行、アステラス製薬、SAPジャパンなど、HRDX先進企業のHRリーダーたちによる事例も含まれており、現在求められているHRの役割や戦略を分かりやすく解説しているという。
同書における印税は、EYのBuilding a better working world(より良い社会の構築を目指して)というパーパス(存在意義)実現のため、EY Ripplesというプロボノ活動を通じて支援している公益団体チャンス・フォー・チルドレンに全額寄付するとしている。
同書の目次
- 序章:デジタル時代の人事戦略
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第1部:人材マネジメント方針策定
第1章 ストラテジック・ワークフォース・プランニング
第2章 デジタル人材のタレントマネジメント
第3章 DXを成功に導く人材確保戦略 -
第2部:組織パフォーマンス最大化
第4章 データドリブンな組織パフォーマンス向上策
第5章 エンプロイーエクスペリエンス-従業員エンゲージメントを高める新戦略
第6章 DXの離陸と加速を支えるアジャイルアプローチ -
第3部:人事オペレーティングモデル
第7章 グローバル人事サービスデリバリーモデル
第8章 HR プロセスとオペレーションの高度化と効率化
第9章 HR テクロノジープラットフォーム活用法 -
第4部:コンプライアンス・ガバナンス統括
第10章 新たな労務マネジメント
第11章 コーポレート・ガバナンスにおける非財務情報の開示と人材価値の可視化・データ化 - 終章:デジタルと組織・人材マネジメントの融合と今後の方向性―先進企業のHRDX事例―