Adecco Group Japanは、日本全国の部下を持つ管理職1000名を対象に「コロナ禍での部下のマネジメントに関する調査」を実施した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査対象:日本全国の部下を持つ管理職(オフィスワークやデスクワークの仕事に従事していて、本調査回答時の勤務先における管理職としての勤務期間が3年以上の人)
- 調査件数:1000人(「自身と部下がどちらも出社中心で勤務」500人/「自身と部下がどちらもテレワーク中心で勤務」500人)
- 調査方法:インターネット調査
- 実施時期:2022年3月4日~7日
管理職の4割以上、コロナ禍以前より部下のマネジメントにおける自身の負担が増加
「コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントにおけるあなたの負担はどのように変わりましたか」と質問したところ、40.6%が「大きくなった」と回答。コロナ禍での部下のマネジメントにおいて、負担が増加したと考えている管理職が多いと分かった。
管理職の5割以上、コロナ禍以前より部下のマネジメント難易度が上がったと回答
「コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントの難易度はどのように変わりましたか」と質問したところ、50.4%が「難しくなった」と回答。負担が増加しただけでなく、難易度も上がったと考えている管理職が多くいることがうかがえる。
コロナ禍での部下のマネジメント、最大の課題は「モチベーションの管理」
「コロナ禍での部下のマネジメントにおける課題は、どのようなところにあると思いますか。特に大きな課題だと思うものを3つ選んでください」と質問したところ、回答した管理職の54.6%が「モチベーションの管理」を最も大きな課題に選んだ。
コロナ禍以降のマネジメント、最も多かった変化は「部下の自主性を重んじるようになった」
「コロナ禍以前と以後で、部下のマネジメントに関するあなたのやり方は変わりましたか」と質問したところ、2人に1人となる55.5%(555人)が「変わった」と回答した。具体的にどのように変わったか質問すると、もっとも多かった変化は「部下の自主性を重んじるようになった」(41.6%)であった。
多くの管理職がマネジメント方法を変える必要性を認識も、8割以上が「どのように変えたら良いかわからない」
コロナ禍以降も部下のマネジメントに関する自身のやり方が「変わっていない」と回答した管理職455人に対し、「変える必要はあると思いますか」と質問したところ、40.7%が「変える必要がある」と回答。しかし、そのうち82.3%は「変える必要はあるが、どのように変えたら良いかわからない」と回答した。
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