マイナビは、「マイナビ 2023年卒 学生就職モニター調査 6月の活動状況」を実施し、その結果を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2022年6月27日~6月30日
- 調査方法:Web上のアンケートフォームより入力
- 調査対象:2023年卒業予定の全国の大学生および大学院生
- 調査機関:自社調べ
- 有効回答数:1843名(文系男子325名 理系男子474名 文系女子493名 理系女子551名)
内々定先の最終面接の実施形式(対面式の面接か、Web面接か)を聞いたところ、対面だった割合は53.0%(前年比10.6ポイント増)で前年より増加した。従業員規模別でも、すべての規模で前年より対面式の割合が高かったが、規模が大きい企業ほど対面式の割合は低くなり、従業員数5000人以上の企業では36.4%(前年比10.1ポイント増)だった。業種別で対面の割合が最も高いのは金融の82.6%(前年比23.5ポイント増)で、前年から大幅に増加した。【図1】
6月にかかった就活費用のうち交通費・宿泊費の平均は7422円(前年比5012円増)と前年同月の約3倍に増加した。3月から6月までの就活費用の累計は3万3651円(前年比8693円増)で、前年同月に比べ約1.3倍に増加した。【図2】
就職活動にかかった費用の捻出方法は、「アルバイト代・給料(43.8%、前年比0.4ポイント増)」の割合が前年に引き続き最も高かった。また「保護者から就活で使うためにもらったお金(24.2%、前年比6.4ポイント増)」の割合が増加しており、増えた就活費用の一部を保護者が負担しているようだという。【図3】
受けたことのある面接について形式別に得意かどうかを聞いたところ、対面式の面接やライブ形式のWeb面接では「得意(どちらかといえば含む)」の割合が「苦手(どちらかといえば含む)」の割合を上回ったが、録画形式のWeb面接については「苦手(どちらかといえば含む)」の割合が83.2%と圧倒的に高かった。特に録画形式のWeb面接について「苦手」だと感じる点では、「何度も撮り直さないといけなくなった(54.2%)」が最も高く、「相手がいない状況でひとりで話すのが苦手(53.7%)」「うまくいったかどうかの手ごたえがない(50.2%)」もそれぞれ半数を超えた。【図4、5】
面接の場で、面接官からパワーハラスメントに該当するような行為を受けたことがある割合は5.8%で、文系女子でやや高く8.5%だった。【図6】
また、面接で聞くのは不適切だとされる質問をされたことがあるかを内容別に聞いたところ、「兄弟姉妹や親族について」が17.2%、「両親や保護者の職業」が16.8%、「尊敬する人物」が10.7%だった。「子どもができても働き続けるつもりかどうか」を聞かれたことがある文系女子は5.6%、理系女子は5.3%だった。【図7、8】
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