Works Human Intelligence(以下、WHI)は、従業員が自らキャリアを考え、実現し、自発的に市場価値を高めて成長することを目的に、7月よりキャリア自律支援の統合的な仕組みを刷新し、運用開始したと発表した。
キャリア自律を高めていくためには、主体的なキャリア選択を可能にするスキル・経験を蓄積して社員が成長すること、会社がキャリア選択の機会を提供し、社員の成長を支える仕組みが不可欠だという同社。今回、社員一人ひとりが持続的に成長サイクルを回せる状態を作ることを目的に、個々の施策を統合し、挙手による昇格システムを含むキャリア自律支援の統合的な仕組みの整備を行った。
具体的には、「計画・実行・評価」の3フェーズから成る半年間の施策サイクルを定義。キャリア自律の必要性や方法を学んだ上で、期初に自身のキャリア志向を考える面談を行う。目標の実現に向けた経験やスキルアップを経て、社内公募による異動や、手挙げによる昇格にチャレンジし、期末に振り返りを実施。このサイクルを持続的に回し続けることにより、社員が自律的キャリアを形成し、成長し続けるためのサポートを行っていく。
WHIのキャリア自律施策サイクルは、主に以下の施策によって構成されている。
【計画・評価フェーズ】
- キャリアモデル定義書 ※7月から刷新:各職種・各グレードで求められるスキルや経験を詳細に定義し、昇格や異動の判断基準を明確化。現在の自身の立ち位置を確認し、今後必要なスキルや経験を具体的に把握できるようにすることで、キャリア目標の設定を促す
- Career Discovery Sheet, Career Interview:統合人事システム「COMPANY」上で全社員に配布される「Career Discovery Sheet」に、自身のキャリアにおける目標や大切にしている価値観、振り返りなどを記入。半期に1度、上司やメンターとの「Career Interview」を行い、社員自らがキャリアの課題感や目指したい姿を自分の言葉で語ることで、目標や解決策を明確にする。上司は部下のキャリア志向を理解し、その実現に向けて業務やプロジェクトアサインなどの判断に反映する
【実行フェーズ】
- Career Ownership(社内公募):年に1度、社内公募によって部門間異動をオープンに行う。Career Discovery Sheetで明確になったキャリア目標を叶える、異動へのチャレンジ機会を提供する
- 手挙げによる昇格 ※7月から刷新:一定以上のグレードの社員において、会社による判断ではなく本人の手挙げによって昇格審査の対象を決定。挑戦意欲の高い人材に昇格へチャレンジする機会を与え、「自分の意志でキャリアを選択し、成長する」という意識を強化する
- キャリア実現に向けた学習機会 ※7月から刷新:多様なキャリア目標に合わせて学べるよう、社内の研修に加えて「GLOBIS 学び放題」や「Udemy Business」などを活用し、幅広い学習コンテンツを提供。各職種のスペシャリストが厳選するコンテンツをまとめた「ラーニングパス」を提供することで、何を学べばよいか分からないという状態を防ぎ、継続したスキルアップを支援する
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