JobRainbowは、ダイバーシティ&インクルージョン(以下、D&I)推進の課題について調査し、その結果をまとめた「ダイバーシティ担当に聞いた 企業のD&I推進の課題とリアル」を発表した。
調査の概要と結果は以下のとおり。
- 調査期間:2022年9月1日~9月7日
- 調査対象:企業や団体にてD&I推進・サステナビリティ推進・人事などの業務や活動に携わる担当者
- 回答数:41名
- 調査方法:匿名アンケート調査
約7割がD&Iの重要性を認識する一方、約6割が推進に難あり
調査により明らかになったのは、D&Iに取り組む重要性は認識されている一方で、推進できている企業は限られているという現状。回答者の73.1%が自社・団体でD&Iを重視していると実感し(左グラフ)、取り組む主な理由は、約6〜7割が「中長期的な企業成長」「イノベーションの創出」「ウェルビーイング向上」「企業の社会的責任」の4つだった。
最大の課題は「多様性」 鍵となるのは、関心・理解度の差をいかに埋めるか
今回の調査で、改めて浮き彫りになったのは、「リーダーシップポジションにおける多様性の不足」。課題に感じるという担当者の回答は、7割に上った。
また、担当者からは、社内での「D&Iに関する理解度の格差」が、全社的な取り組みや個人レベルでの変革アクションを妨げているという声が多数挙げられた。同調査レポートでは、担当者の声をもとに、理解度格差を4つの傾向に分類し分析している。
ESG・人的資本経営でも、D&Iは欠かせない存在に
昨今、世界的に注目が集まるESG(環境・社会・統治)と日本の国際人材競争力復活のキーワードとして関心が高まる人的資本経営。これら2つにおいても、D&I推進は重要な要素になっている。
ESG統合報告書を作成している・作成を検討中の企業や団体における担当者のうち、77.4%が報告書でD&Iについて言及。また、「人的資本経営においてD&Iは重要である」と答えた担当者が77.5%となり、そのうち「非常に重要だ」は37.5%に上った。
なお、同社は、調査レポートの公開を受けて、調査レポートから見えてきた「D&I推進の課題と現状」について、セミナーを実施する。
- 日時:2022年10月21日 12:00〜12:45
- 場所:オンライン(Zoom)
- 参加費:無料
- 申し込みフォーム
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