日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は、全社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する基盤となる「次世代型ビジネス・プロセス・アウトソーシングサービス(次世代型BPOサービス)」を発表した。
同サービスでは、定型業務のアウトソーシングに加え、バックオフィス部門やシェアードサービスセンター(SSC)の高度化、リスキリング・配置転換を包括的に支援。経理・人事業務のみならず、サプライチェーンマネジメント(SCM)やカスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)、企業固有の業務まで幅広く対応できるという。
サービスの特徴は以下のとおり。
最新テクノロジーの活用による自動化と組織横断的なDX推進
ロボティックプロセスオートメーション(RPA)やOCR、AIなどを活用して自動化を進め、業務標準化も組み合わせることで効率化を推進。また、プロセスマイニングツールを活用することで、業務プロセスを可視化して管理業務を軽減する。
加えて、AIを活用し業務を自動化していく「インテリジェント・ワークフロー」というコンセプトにより、最適なオペレーションや人の介在を極小化したフロントエンドのワークフローなどを開発。関連した基幹システムやRPAなどをワークフローにつなぎ合わせることで、基幹システム再構築よりも早く低コストで業務変革を実現できるという。
アウトソーシング、バックオフィス部門とSSCの高度化、リスキリング・配置転換を包括支援
BPOの活用と共創により、バックオフィス業務の高度化に向けた基盤を整備。業務改革を遂行する体制強化と人材育成に取り組むことで、業務部門やSSCがプラットフォームとなって継続的なイノベーションや業務の専門性を提供する。また、再配置計画、人材育成計画とBPOを統合的に計画し包括的に支援することで、業務分担変更が可能となり、全社でのコア業務への配置転換を実現するとしている。
人事・経理など従来のBPO領域に加え、SCM、CRM、顧客固有業務まで、多様な領域をサポート
SCMでは、多くが内製化されているサプライチェーン関連オペレーションの自動化・効率化、そしてインテリジェントワークフローを活用した他社連携による高度化を実現する。CRMでは、顧客体験の変革を実現する仕組みの設計や構築に加え、継続的にPDCAサイクルを実行するための業務運用サービスを提供。コールセンターやカスタマーサービスにおいても、AIやデジタルチャネルの活用などによる入電数削減施策を含むサービスを提供する。

【関連記事】
・クラウド人事労務BPOサービス「freee人事労務アウトソース」を提供、専門人材不足などの課題に対応―freee
・クラウド経営管理BPO「ラクフィス」事業を譲受、人事労務のアウトソーシングサービスを提供予定―freee
・クオールの人事給与BPOサービス導入事例を公開―CAC