Works Human Intelligence(WHI)は、日本企業に適した人的資本マネジメントを支援する「COMPANY Talent Management」の新バージョンを提供開始した。
新バージョンでは、従業員のスキルやモチベーションの可視化から戦略的人員配置まで、従業員と企業双方の視点で人的資本マネジメントを支援する機能を追加。また、サーバー不要・インターネット経由で利用できるSaaS型を採用しているため、これまでよりも早期の導入が可能だという。
新機能の概要は以下のとおり。
「人事KPIダッシュボード」機能
内閣官房が示した「人的資本可視化指針」では、「流動性」を示す採用・離職状況や、「多様性」を示す男女の賃金差異、女性管理職比率といった指標の開示が望ましいとされている。人事KPIダッシュボード機能では、各企業が掲げる組織KPIを集計し、最新情報をグラフィカルに表示。定期的なデータの定義づけや集計などの煩雑な作業をすることなく、一目でKPI達成状況を把握できるという。
組織人員配置
従業員の顔写真や人事情報を参照しながら、直感的な操作で人員配置や組織改編案の策定が可能。確定した配置案は、従業員の人事情報を管理する「COMPANY 人事・給与」に連携され、情報更新の手間なく、自動で組織図を作成できる。
モチベーションサーベイ
国際的なモチベーション測定指標であるUWES(ユトレヒト・ワーク・エンゲイジメント尺度)を採用。UWESは、日本でも「健康経営銘柄」や「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の選定・認定のため、経済産業省が実施する調査においてエンゲージメントを測る指標として用いられている。従業員のモチベーションを世界的な指標で可視化する。
なお、同社は、2023年年央には、ジョブ型、メンバーシップ型、双方の良いところを取り入れたハイブリット型などの様々な雇用形態に対応した「POSITION Management」機能を追加予定。今後、日本企業の人的資本マネジメントに役立つソリューションを、順次リリースするという。
【関連記事】
・「人的資本可視化支援サービス」を開始、投資家視点でのスコアリング設計を提供―アスタミューゼ
・人的資本に関する基本指標を可視化する「Ulysses/人的資本ダッシュボード」を1次リリース―オデッセイ
・Slackのコミュニケーションデータを人的資本開示に活用するサービスを提供開始―ラボラティック