オデッセイは、導入テンプレート「Ulysses」で定義されている管理項目を活用して、SAP SuccessFactors上で「Ulysses/人的資本ダッシュボード」を開発し、12月23日より1次リリースした。Ulyssesを利用する顧客にパイロットユーザーとしてダッシュボードを無償提供し、将来的にはオプションとしての有償提供を予定しているという。
今回リリースしたUlysses/人的資本ダッシュボードでは、ISO30414が規定する11領域58項目のうち、先行して2領域「多様性」「後継者の育成」にスポットを当て、計10項目(次図)の人的資本情報をダッシュボート化し適時確認できる仕組みを提供する。
ISO30414で求められる全11領域58項目について、SAP SuccessFactorsが標準で保有する項目の過半数においては、ほぼ管理が可能となり、勤怠やエンゲージメントなどの関連システムと連携することで、9割程度の項目が管理可能となる。
また、金融庁が発表した「企業内容等の開示に関する内閣府令」などの改正案の公表に伴い、人的資本、多様性に関する開示が義務化される中、この動きにも対応し「女性管理職比率」「男性育休取得率」「男女間賃金格差」についても可視化する。
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