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人事はこれから新卒生にどう向き合うべきか | #2

「どのように学んだか」から引き出す! 学生の本質を見抜く面接での質問

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 どの会社においても必ず“義務的に発生する”やらなければならない仕事が存在します。この義務的な仕事に対して学生がどのように向き合うかは、新卒採用面接において必ず見極めるべき資質ともいえるでしょう。では、具体的に、面接においてどのように資質を見抜いていけばよいのでしょうか。実は、学生の「義務的な仕事への取り組み方や向き合い方」は、課外活動のエピソードよりも学業のエピソードを引き出すことでダイレクトに分かります。学生にとっての義務、やらなければならないことは課外活動よりも、学業のほうが多いからです。『あたらしい「自己分析」の教科書』を上梓し、これまで大手企業での新卒採用の外部面接業務に従事した安藤健氏が、学業からどのように学生の資質を見抜くか、お教えします。

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安藤健 著、曽和利光 監修『誰でも履修履歴と学び方から強みが見つかる あたらしい「自己分析」の教科書』(日本実業出版社 刊)

仕事で重要な資質を明らかにする2つの観点

 まず、学生の学業への向き合い方について面接で確認すべき観点は大きく2つです。

  • なぜその授業を選んだのか(履修選択の理由・意図)
  • 授業をどのように受講したのか(授業内の行動)

 特に、授業をどのように受講したのかについては、「苦手な授業に出会ったとき、どう対処したのか」や「最も力をいれて取り組んだ授業は何か、どれくらい力を入れたのか」などを尋ねるとよいでしょう。詳しくは後述します。

 なお、学生の履修履歴が分かる成績証明書などが面接官・学生の双方の手元にあると、質問がスムーズになります。また、株式会社履修データセンターが提供している「履修データ」があると、成績証明書には記載のない、学部の前年度GPA平均や各授業の評価分散(成績評価の厳しさが分かる)なども載っているため、どれだけ厳しい授業に臨んでいたのかというレベル感も分かり、お勧めです。

「なぜその授業を選んだのか」から置かれた環境への向き合い方と学生の志向が分かる

 大学の授業は、必修科目と自由選択科目に分かれます。必修科目は、単位を取らなければ進級・卒業ができないもので、好き・嫌いにかかわらず必ず取り組む必要のある科目です。一方で、自由選択科目は、学生が自由に科目を選ぶため、そこからはどんな意図・目的をもって授業を選んだのかだけでなく、授業選択の理由から学生の興味関心や価値観・志向性も分かります。

 そこで、面接では「大学での履修科目全体を通して、もしくは自由選択科目において、その授業を選択した意図や目的があれば、教えてください」と質問してみてください。

 この質問に対して「私は、どうせ単位を取らなければならないのであれば、周囲とコミュニケーションを取りながら課題を解決するグループワーク型の授業を多めに履修しました。1人で黙々と進めるのではなく、皆と話しながら進める授業のほうが、自分は楽しめるからです」という回答であった場合、この学生はやらなければならない環境の中で自らの目的を見つけ、積極的に楽しみを探していることが分かります。

 また、この回答に対して面接官から「あなたが周囲とコミュニケーションを取るのが楽しいと感じるようになったのは何か過去にきっかけがあったのでしょうか?」などと追加で聞けば、その学生の根っこにある価値観・志向性を確認できます。

 「幼い頃に◯◯のような環境で育ったため、初対面の人とも臆さずにコミュニケーションがとれるようになりました。それ以来、さまざまな人とコミュニケーションを取ることが楽しいと感じるようになりました」という回答であれば、営業職などの「コミュニケーション力」が必要な職種への適性があると分かります。

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人事はこれから新卒生にどう向き合うべきか連載記事一覧
この記事の著者

安藤 健(アンドウ ケン)

青山学院大学教育人間科学部心理学科卒業。日本ビジネス心理学会 人事心理上級マスター。LEGO SERIOUS PLAYトレーニング修了認定LSPファシリテーター。組織人事監査協会 パーソネルアナリスト。2016年に人事・採用支援などを手掛ける「人材研究所」(東京・港)へ入社。主に国内大手企業での採用...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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